板橋区議会 > 2021-08-26 >
令和3年8月26日文教児童委員会-08月26日-01号
令和3年8月26日都市建設委員会-08月26日-01号

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  1. 板橋区議会 2021-08-26
    令和3年8月26日文教児童委員会-08月26日-01号


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    令和3年8月26日文教児童委員会-08月26日-01号令和3年8月26日文教児童委員会  文 教 児 童 委 員 会 記 録 開会年月日  令和3年8月26日(木) 開会時刻   午前10時00分 閉会時刻   午後 2時29分 開会場所   第3委員会室 議   題  別紙運営次第のとおり 出席委員  委員長     小 林 おとみ       副委員長    元 山 芳 行  委員      石 川 すみえ       委員      間 中りんぺい  委員      坂 本あずまお       委員      成 島 ゆかり  委員      井 上 温 子       委員      おばた 健太郎  委員      大 田 ひろし 説明のため出席した者  子ども家庭部長   田 中 光 輝     児童相談所開設準備担当部長                                  佐々木 三 良  教育委員会事務局次長水 野 博 史     子ども政策課長   雨 谷 周 治
     保育サービス課長  佐 藤 隆 行     子育て支援施設課長 保 泉 正 憲  児童相談所開設準備課長           子ども家庭支援センター所長            太 田 弘 晃               丸 山 博 史  教育総務課長    近 藤 直 樹     学務課長      星 野 邦 彦  指導室長      氣 田 眞由美     新しい学校づくり課長渡 辺 五 樹  学校配置調整担当課長久保田 智恵子     教育委員会事務局副参事(施設整備担当)                                  千 葉 亨 二 事務局職員  事務局長      渡 邊   茂     書記        高 橋 佳 太                文教児童委員会運営次第 1 開会宣告 2 理事者あいさつ 3 署名委員の指名 4 陳情審査   <子ども家庭部関係>    陳情第138号 インクルーシブな社会の実現に向けた子育て・教育に関する陳情                             (継続審査分3・2・15受理)                                       (6頁) 5 所管事項調査  (1)報告事項    ①教育委員会の動きについて(30頁)    ②いたばし魅力ある学校づくりプランの進捗状況について(32頁)    ③(仮称)板橋区子ども家庭総合支援センター設置に向けた検討状況について(47頁)    ④令和2年度 板橋区子ども家庭支援センターにおける児童虐待の対応について(62頁)  (2)所管事項に関する質疑(72頁) 6 閉会宣告 ○委員長   おはようございます。  ただいまから文教児童委員会を開会いたします。  本日も発言は着座にて行っていただくようお願いいたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   初めに、理事者のご挨拶をお願いいたします。 ◎教育委員会事務局次長   おはようございます。よろしくお願いいたします。  本日は、陳情審査が1件と、所管事項調査の報告事項が4件、所管事項に関する質疑が1件ございますので、どうぞよろしくお願いいたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、署名委員を指名いたします。  間中りんぺい委員井上温子委員、以上お二人にお願いいたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、本日の運営について申し上げます。  初めに、本日の委員会は、緊急事態宣言下での開催でありますので、各委員、理事者におかれましては、簡潔な質疑、答弁、そして円滑な議事運営にご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。  次に、4月15日の閉会中の委員会において継続審査と決定した陳情の審査については、委員会構成が変更されてから初めての審査となりますが、事前に過去の審査に係る議事録を配付しておりますので、これまでの審査の経緯に関する説明は省略し、4月の審査以降に特段の変化がある場合のみ、理事者からご説明をいただきます。  また、質疑についても、議事録を基に、過去の質疑と重複しないようご協力をお願いいたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   それでは、陳情審査を行います。  子ども家庭部関係の陳情第138号 インクルーシブな社会の実現に向けた子育て・教育に関する陳情を議題といたします。  その後の状況について理事者より説明願います。 ◎学務課長   陳情の第9項でございますが、こちらの区立小・中学校医療的ケア児受入れ環境を推進するため、設備の整備をはじめ、看護師、介助員等の人的措置やコーディネーターの配置等、環境整備を図ってくださいというところについてでございますが、今般、国会のほうで、医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律が令和3年6月18日に公布されまして、令和3年9月18日に施行されることとなりました。  教育委員会では、この法律に基づく国や都の施策、人材の確保等の情報収集、分析及び具体的な対応の検討を進めるため、医療的ケア対応検討会を設置したところでございます。  説明は以上でございます。 ○委員長   ありがとうございました。  それでは、ただいまの説明に質疑並びに委員間討論のある方は挙手願います。  質疑のある方の中で、学務課長以外の理事者にも質問があるかどうか、いかがでしょうか。ほかにもありますでしょうか。ほかの理事者にも。  はい、分かりました。それでは、理事者の出席を求めますので、少々お待ちください。 ◆間中りんぺい   おはようございます。お願いします。  まずは、2、保育・幼児教育のところの(3)の配慮を必要とする子どもの受入れ拡充のためという項目について伺いたいんですけれども、地域型保育など、既存の保育事業を活用した要支援児受入れの拡充策を検討してくださいということで、これ自体は私も必要だと思いますけれども、この地域型保育の中に家庭福祉員とか小規模保育が入ってくると思います。そういった方々も、今現状で受け入れている方がいるというふうに前のやり取りではあったかと思うんですが、区としては、こういった地域型保育の施設に対して、受け入れていただきたいというようなアクション、働きかけとかは今行っているかどうかというのをまず確認させてください。 ◎保育サービス課長   項目の3項目めでございます。地域型保育施設での受入れの件でございます。既にご案内かとは思いますけれども、小規模保育所、それと家庭福祉員ベビールームあと事業所内保育所というものがいわゆる地域型保育施設に位置づけられているところでございます。その中で小規模保育所におきましては、一定、要支援児の受入れをお願いしているところでございます。一方で、家庭福祉員ですとかベビールームにつきましては、なかなか少人数、それこそ家庭福祉員につきましては、3人、補助者がついても5人までしかお子さんをお預かりできないという状況の中で、狭い保育室の中で少人数ということもございまして、なかなか要支援児のお子さんをお預かりいただくというのは、現実的には難しいのかなというふうに考えているところでございます。  また、事業所内保育所の場合には、事業所の従業員枠と地域に開放されている枠というものがございます。その中で一定数見ていただけるのかなというふうに思っていますけれども、地域枠、いわゆる私ども区がご案内をする中では、今のところ、要支援のお子さんのお預かりはいただいていないという状況でございます。ただ、従業員枠の中で数人見ていただいているというようなお話は以前聞いたところでございます。  以上でございます。 ◆間中りんぺい   分かりました。ありがとうございます。  今の事業所内保育、それから企業主導型保育所というのも、今のお話の中では出てこなかったですけれども、その辺も今、従業員枠の中ではあるようだというお話で、こういった企業主導型保育所とか事業所内保育所では、従業員の子どもということで受け入れやすい状況はあると思うんです。環境があると思うんです。そこに対して区が働きかけを強めるということもできると思うんですが、今、その点についての状況というのはどうなっているでしょうか。 ◎保育サービス課長   認可保育施設以外に企業主導型というのがございます。それと、認可保育施設の枠として事業所内保育所が位置づけられています。いずれの施設についても、従業員枠と地域に開放されている枠というのがございます。定員の2分の1まで地域に開放していいよということで法的には位置づけられているところでございます。特に認可保育施設として位置づけられている事業所内保育所の地域枠については、私どもが入所について調整をするということになっていますので、ここについては私どものほうからお願いできる範囲なのかなというふうに思っているところでございます。  その一方で企業主導型については、特に認可外施設ということもありますので、この部分については、地域枠であれ、従業員枠であれ、なかなか私どものほうからお願いするというのは難しいのかなというふうに思っているところです。また、事業所内につきましても、従業員枠については、特段、私どもの権限が及ぶものではございませんので、なかなかそこに働きかけをしていくというのも難しいのかなというふうに考えてございます。 ◆間中りんぺい   なかなか難しいところがあるということを理解をしました。  それから、保育、幼児教育の(5)と、それから3、学校教育の(9)、最後のところで医療的ケア児の話が出てきます。先ほど説明の中で、9月18日ですか、新たな法律が施行されて、区でも医療的ケア対応委員会を立ち上げて、検討を始めるというお話がありましたけれども、この9月18日の新たな法律が施行された場合に、板橋区では、陳情を頂いている内容について、どんな変化というか対応が考えられるのか。現時点でのお考えをお聞かせいただければと思います。 ◎学務課長   こちらの法律は、基本的に保護者の方の就労等が可能になる、お子さんと常時接していなくても通学等が可能になるということが一つの重要なポイントでございます。このことから区といたしましては、学校への看護師等の配置、こういったことを検討していく必要があろうと考えております。詳細はこれからの検討となりますが、一番のテーマはそこかと思っております。 ◆間中りんぺい   分かりました。ありがとうございます。  それから、学校教育の(7)のユニバーサルデザインのところなんですけれども、前回までの議論でいろいろとなされているのは把握しておりますけれども、エレベーターですとか引き戸ですとか、ユニバーサルデザインに基づく設計をやると、今までと違ったところが出てくるということで、費用もそれなりにかかると思うんです。これから出てきますけど、新しい小中一貫型の学校とかで校舎を造るのであれば、ユニバーサルデザインも本当に、全国でも最も進んだようなものにしてもらいたいと思いますけれども、そういった新たなものをつくったときに、費用というのはどのぐらい変わってくるものなのかというのと、その建設コストとか建築費とかが部材費を含めて上がった場合に、何か国とか都からの補助金等で賄えるのかどうかという点について教えてもらえますか。 ◎新しい学校づくり課長   校舎の改築、新築、増築等があったときのユニバーサルデザインの対応ということでございますが、現在、ユニバーサルにつきましては、基本的にはもうやらなければならないという形になっておりますので、それによって経費が増になるというところは、そういう考え方ではなく、もうそれが標準的にあるものだというふうに考えておりますので、今、委員がおっしゃっていただいたエレベーターの設置であるとかそういったものは、確かに今の既存校舎にはないものになりますので、新たな設置という形になりますが、それが経費の増という形では考えてございません。ユニバーサルにちゃんと対応した建物を建てていきたいということで考えてございます。  また、補助金等につきましては、学校改築の際は、国の補助であるとか、そういったものがありまして、当然、そういったものは対象になってございますので、補助金のほうの補助も受けて、区の責任をちゃんと果たしていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆間中りんぺい   分かりました。  最後に、3、学校教育の(8)のところで交流について伺いたいんですけれども、これは学校での内容になっていますが、学校と地域との交流という中で、公的な学校施設の中での交流のお話というのは割と最近までにあったかなと思うんですが、学校と地域間の交流というところで、そういったものが現状あるかどうかというのは、現状いかがでしょうか。 ◎指導室長   それぞれ各学校の事情によって違いますけれども、高齢者施設、障がい者施設、そういったところといろんな学校の教育活動の単元の中で、主には総合的な学習の時間というものなんですけれども、そこの中で、単元の中で計画をしまして、地域の施設と交流をしている学校も多うございます。全部が全部というわけではありませんけれども、そういったところで計画を立ててやっているという現状でございます。  以上でございます。 ◆成島ゆかり   おはようございます。お願いいたします。
     医療的ケア児の保育園の受入れについて伺いたいと思います。  本年の4月から2園で受入れがスタートしているというところですけれども、前回の質疑までの中で、高島平あやめ保育園には6月入所の希望の方がいると。上板橋の保育園には今のところ希望者はございませんということでの質疑があったと思うんですけれども、今、8月になりました。この2園での受入れ状況と、看護師さん及び保育補助さんの配置状況を教えてください。 ◎保育サービス課長   今委員のほうからご紹介いただきましたように、区立園2園で、今年度から医療的ケア児の受入れの体制を整えたところでございます。4月の委員会の際に、6月入所に向けて高島平あやめ保育園のほうで調整をというふうなお話を差し上げたところでございます。実は当該児の方が、6月以降、手術をする予定がございまして、6月入所についてはかなってございません。その後、コロナ禍の影響等もありまして、また手術が延期になったりですとか、その後のドクターのほうからの診断書の提出が遅れたりということがございまして、今現在もまだ入園には至っていないという状況でございます。今現在、実はドクターのほうから診断書を頂きまして、観察保育を行った後に正式な入園ということになりますので、観察保育の日程調整を今図っているという状況でございます。早ければ9月入所、9月1日からの入所はちょっと難しいかもしれませんけれども、9月中に入所していただければなということで引き続き調整を図っているところでございます。  また、上板橋保育園のほうにつきましては、今現在、来年度の入所をご希望ということでご相談を頂いているケースはございますけれども、今年度中の入所については、今のところ予定がないという状況でございます。  以上でございます。 ◆成島ゆかり   あと、すみません。看護師さんと保育補助さんの配置について。 ◎保育サービス課長   失礼しました。  いずれの園につきましても、現在既に看護師については配置ができている状況でございます。 ◆成島ゆかり   ありがとうございます。  以前の質疑の中で、あやめ保育園については、プラス1名の看護師さんの配置を検討しているというところだったんですが、その点について、ごめんなさい、もう一度お願いします。 ◎保育サービス課長   いずれの園もゼロ歳児保育を行っている園でございますので、従来より看護師は配置がされているところでございます。医療的ケア児の受入れに当たりましては、従来からいる看護師に加えて、看護師をさらに1名配置するという対応を取っているところでございます。 ◆成島ゆかり   ありがとうございます。  今の2園ではもう既に、従来から配置されているということなんですけれども、区立保育園、板橋は36園ですかね、あると思うんですけれども、その区立保育園のうち、今現在、看護師さんが配置されている園というのは何園あるのかということと、私立保育園については、全て看護師さんが配置されているという認識でいるんですけれども、それは間違いではないかということを教えてください。 ◎保育サービス課長   まず区立園、区立直営36園ございまして、そのうちゼロ歳児保育をやっていない園が6園ほどございます。ゼロ歳児保育を行っていない園には看護師は配置してございません。  また、区内に認可保育園だけでも今100園ございますけれども、そのうち、区立と同様でございますけれども、ゼロ歳児保育を行っていない園では、看護師を必ずしも配置をしてございません。国のほうからも、ゼロ歳児保育を行っている園については、看護師を配置するようにという指導がございますけれども、1歳からの保育を行っているような園では、看護師は必置ではございませんので、看護師がいない園も中にはあるという状況でございます。 ◆成島ゆかり   ありがとうございます。  今、看護師さんが配置されている保育園はまだあるという、2園以外のところでもあるというところなんですけれども、医療的ケア児の受入れについては、以前から看護師さんの配置というのが大きな課題だったと思うんですけれども、現在、この2園については、看護師さんが配置されているというところなんですけれども、ほかの園、看護師さんが配置されているほかの園でも、園の状況とかご家族の希望等々あると思うんですけれども、可能であれば、看護師さんがいれば、医療的ケア児の受入れは可能でしょうか。区としては可能なのか、それとも何か決まりがあって、医療的ケア児を受け入れるには、必ずもう一人、看護師さんの加配をしなきゃいけないということがあるのかどうか、教えてください。 ◎保育サービス課長   既に看護師が配置されている園におきましては、ゼロ歳児保育を行っているということを理由に看護師が配置されているものでございます。したがいまして、そこに医療的ケア児のお子さんを受け入れるということであれば、既に配置されている看護師だけではちょっと足らないのかなというふうに思ってございます。したがいまして、医療的ケアを行うのであれば、さらに看護師を加配する必要があるだろうというふうに思ってございます。  あと、単に看護師が手配できればいいというものではなくて、医療的ケア児を受け入れるに当たりましては、そのケアを行う専用の室を、部屋をきちんと整備する必要もあるんだろうというふうに思ってございます。基本的には集団保育の中でお預かりをさせていただくという前提がございますので、ケアを行っているとき以外は、他のお子さん方と同様に、保育室の中で過ごしていただければよろしいのかなと思ってございますけれども、ケアを行う際には、やはりほかのお子さんと離れて、別の部屋できちんとケアをする必要があるだろうというふうに思ってございますので、そういった設備的な面、それと職員の配置の面、その両方の条件がかなって初めて医療的ケア児のお子さんは受入れがかなうんだろうというふうに思っているところでございます。 ◆成島ゆかり   ありがとうございます。  設備的な面は、そこも大事なところだと思うんですけれども、例えば医療的ケア児の方って、全てのお子さんが寝たきりな状態ではないというところだと思うんです。例えばそのケアの内容というんですか、導尿なのか胃ろうなのかというところでも、元気に遊べるお子さんもいらっしゃるわけで、そういう個々の状況に合わせて、区としては希望園等に受け入れることは可能とか、そこら辺の区の考えをお聞かせください。 ◎保育サービス課長   基本的には私ども、医療的ケアのあるお子さんについても、集団生活ができるお子さんというふうなことでお願いをしているところでございます。いわゆる寝たきりのようなお子さんですと、集団生活は難しいのかなというふうに思いますし、またそれに付きっきりというわけにはなかなかいかないんだろうというふうに思ってございます。基本的には動ける医ケア児というようなカテゴリーの中でお預かりをしていければなというふうに思っているところでございます。 ◆石川すみえ   よろしくお願いします。  1番のところで確認とあと区の考えというのをお伺いしていきたいんですけど、(1)は、地域の中での相談体制の仕組みを強化してくださいという項目ですけれども、まず、地域の中での子育ての相談というと、児童館になると思いますが、全ての児童館に専門的なアドバイスができる職員というのはいらっしゃるんでしょうか、いらっしゃらないんでしょうか。 ◎子ども政策課長   児童館につきましては、全ての児童館で相談ができるような体制を整えておりますけれども、委員さんご指摘のような専門というか専任ですね、相談の専任の職員は、26館中10館で配備をしているところでございます。 ◆石川すみえ   その10館の中で、障がいについての相談が可能な方というのはどのぐらいいらっしゃるんでしょうか。 ◎子ども政策課長   専門分野があるわけではございませんので、その相談員、相談員のスキルも程度に差が出てくると思いますので、ご自分のスキルの中で解決できるようなものは相談に応じますし、できないものについては、より専門なところにつなげていくというようなやり方で日々の相談、障がい以外の相談も含めてですけれども、そういう相談業務に対応しているところでございます。 ◆石川すみえ   来年度の4月から(仮称)子ども家庭総合支援センターが開設されるということで、その中で、地域の子育ての相談の窓口、ブランチとなるのが児童館になるかと思うんですけれども、子ども家庭総合支援センター、仮称のができることに当たって、子育ての相談体制を強化していくというような考えはあるんでしょうか。 ◎子ども政策課長   現場の児童館のほうの立場から言わせてもらいますと、まず昨年度、経営革新計画の中で、児童館の在り方を検討しますというような形で方向性が出てございます。これは今年度、それから来年度にかけて検討していくという中になってございますけれども、当然のように、その検討の中には、来年度からできます(仮称)子ども家庭総合支援センターとどうやって連携をしていくかというようなところも検討の大きな柱の1つになろうかと思います。今のところ、こういう連携をしていきますというようなところはお示しできませんけれども、新しいセンターの開設に向けて連携を強化していくと。これは今検討中なところでございます。 ◎子ども家庭支援センター所長   子ども家庭支援センターは、(仮称)子ども家庭総合支援センターになっていくんですけれども、地域にある児童館というのはかなりポピュレーションというのでしょうか、一般的な相談について、または虐待の芽になる前のものを拾い上げるという意味では相当効果があると思いますので、今、子ども政策課長が申し上げましたように、連携の強化、または相談員さんのスキルアップなども協力しながら進めていければなというふうに思っているところでございます。 ◆石川すみえ   今、来年度に向けての相談体制というのは児童館が核になるのかなという、そういう連携の検討を進めているのかなと思いましたが、この地域の中の相談体制というのは、保育園じゃなくて児童館が主となるというふうに考えてよろしいでしょうか。 ◎子ども政策課長   それぞれの部署で相談業務があると思いますので、その中で比較的その地域に点在している場所として今児童館がございますので、児童館の取組をお話ししたところでございます。いずれにしても、それ以外も、区内にある各施設でどんなことができるかというのは、それぞれの部署でもちろん検討していくものであるというふうに思ってございます。 ◎子ども家庭支援センター所長   現在のところの在籍機関、保育園ですとか小学校に通っているお子さん、一番身近な相談先としては保育園ですとか小学校等になってくると思いますが、在籍がまだないとか保育園に行ってないお子さんについては、児童館ですとか健康福祉センターがありますので、子どもに関わる全ての機関が相談先になり得るように、今後連携を深めていくというのが今後の課題かなというふうに思っています。 ◆石川すみえ   次、(2)でお伺いしたいんですけど、これまで要支援児の場合は、保育園入所の際には5点加点だとか、求職期間中は3か月だけれども、それでも間に合わなかった場合には個別のケースに応じるといった答弁を頂いてますけれども、でもじゃあ、障がい児の親が全員、働くことへの障害がないか、ハードルがないかというと、現実、そうではないというのがあって、実質待機児の中で要支援児さんがいらっしゃるという現状があると思いますが、障がい児の親が働くことへの課題というのが何だというふうに考えていらっしゃるでしょうか。 ◎保育サービス課長   様々な課題があるんだろうというふうに認識をしてございます。単にお子さんの預け先がないということだけがメインの課題ではないんだろうというふうには思ってございます。ただ、その一方で、預け先がないので就労になかなかつながらないというのも、ある一面ではあるんだろうというふうに認識はしてございます。  そういった意味で、私ども子ども政策部門ででき得る支援というものは、入園時の加点であったりですとか、今、委員のほうからもご紹介ありましたように、求職期間の再延長というような形でしっかりと取ってまいりたいというふうに思っているところでございます。 ◆石川すみえ   今、様々な課題というふうにおっしゃいましたけれども、子ども家庭部、子ども政策の部分では、保育園の入所についてというところがメインなのかなというふうにお伺いしましたが、じゃあ、様々な課題を克服したいと思ったときに、区民の方は、保護者の方は一体、どこに相談したりどういう手だてを求めたりしたらいいんでしょうか。率直にそう思いますけれども。 ○委員長   どこが答えられるか。なかなか難しい。 ◆石川すみえ   これが大きい課題かなと思いますので、ぜひこれからも意見交換を含めてさせていただいて、この課題を克服していきたいと思っております。  次、(4)でお伺いしたいんですけど、これまで、障がい福祉部門との話合いも通して何とか相談窓口の設置等、そういったことができるようにということがあったと思うんですけれども、現状どうなっているのか教えてください。 ◎学務課長   障がい福祉部門、また子ども家庭部門等とも様々な課題を共有していく必要があると考えております。具体的には、例えば医療的ケアの件でありますれば、重症心身障がい・医療的ケア児会議、またサポートファイル等、親御さんがお子さんの状況を記録していただいたり、あるいは支援機関が記録したりというものを障がい福祉部門のほうで今検討していると聞いてますので、そういうところにも積極的に関与していきたいと考えています。 ◆石川すみえ   そういうところに積極的に関与することで、この陳情にありますようなワンストップの相談窓口や支援策を充実させるということが可能になるんでしょうか。 ◎学務課長   まずは課題をきちっと庁内で横断的に共有する必要があると思います。サポートファイルの議論もずっとこの間されていて、まだ実現、完全な形で実現に至っていないという認識ですが、もちろんそれを持ってどこに行って相談するのかというのが第1項のところでも話があったと思いますし、また障がいの専門の部分になりますと、これは障がいサービス課等ともしっかり連携していく必要があろうと思っています。そういうことをもって保護者さんが明確にどこに行けばいいのかということが明らかになってくるのではないかと考えています。 ◆石川すみえ   次に、(5)と(6)でお伺いしたいと思います。  3歳児になる前の医療的ケアが必要な、それを含めたお子さんの保育をどうするかという話になるかと思うんですけど、というのは、育休明けたらすぐ働かないと、職場復帰しないといけないものですから、そこの心配があるのかなというふうに思っています。  今、居宅訪問型保育事業が実績ゼロだったのが増えているというところは評価しておりますけれども、このコロナ禍で、特におうちの中に来ていただくということで、ちょっとそれは難しさが増していると思いますし、今後、潜在的需要をどうつかんでいくのかというところと、マッチングをどういうふうに強化していくのかというところ、考えがあれば教えてください。 ◎保育サービス課長   今委員のほうからもご紹介いただきましたように、居宅訪問型につきましては、昨年度から利用者の方が生まれているという状況でございます。今現在におきましても、居宅訪問型につきましては、2名の方にご利用いただいてございます。居宅訪問型でご利用いただいている方の歳児が進行すれば医療的ケア児の保育ということで、保育園のほうへもしご希望があれば、そのまま保育園のほうにつなげていきたいというふうに思ってございますし、引き続き居宅で就学前ずっとというご希望があるのであれば、引き続き居宅でご案内するということも考えているところでございます。  いずれにしましても、その辺、各ご利用の世帯のニーズをしっかりとつかみながら対応していきたいというふうに考えてございます。 ◆石川すみえ   居宅訪問型保育って、今何歳児まででしたっけというところの確認と、5歳児までの拡大を検討していらっしゃるのかというところと、あとコロナ禍の特に難しさとかがもしあれば、具体な話を教えていただけたらと思います。 ◎保育サービス課長   居宅訪問型につきましては、いわゆる地域型のカテゴリーの中に組み込みさせていただいていますので、建前上はゼロ、1、2歳のお子さんということでやらさせていただいているところでございます。ただ、その一方で、事業者が5歳まで、就学前まで対応できるというふうに事業者のほうからお話をいただいているところでございまして、もしそのご利用のご家庭が3、4、5歳においても居宅訪問型をご利用希望だということであれば、それについては私ども区としてしっかりと対応してまいりたいというふうに考えてございます。  また、コロナ禍の中での利用のしづらさというようなお話がございましたけれども、基本的には、派遣される保育者の方、きちんとその辺の対応をしっかりと取った上で、各ご家庭を訪問していただいておりますので、引き続きそういった対応を取りながらご利用していただければなというふうに思っているところでございます。 ◆石川すみえ   事業者の方がコロナ禍でも十分対応可能という話は今伺いましたけれども、保護者の側、家庭の側が、ちょっとコロナ禍だと居宅訪問はといった懸念という話はないんでしょうか。 ◎保育サービス課長   利用者の方からその辺を懸念するお話というのは特段伺ってございません。 ◆石川すみえ   最後に、(9)でお伺いしたいと思います。  医療的ケアの新法ができたということで、学校での看護師の配置というのは、詳細はこれからということでしたが、本当にすぐ取り組んで進めていってほしいと思っておりますが、場所の確保については、医療的行為を行うための場所の確保についてはどのようにお考えでしょうか。 ◎学務課長   場所の確保は、安全管理上、非常に重要だと考えています。在籍されている学校の実態を見ながら、適切な場所の確保に努めたいと考えています。 ◆石川すみえ   今恐らく、お子さんたちの中で、自分で注射して処置ができるという方もいらっしゃると思いますので、ぜひそういう子たちも保健室とか学校の隅とか多目的トイレとかじゃなくて、きちんとそういう処置をやってもいいというスペースをつくってあげることがとても大事だと思いますので、できる限り早く用意していただきたいと思います。 ◆おばた健太郎   よろしくお願いします。  (4)で、以前の議事録を拝見していまして、ワンストップで私立幼稚園への相談という部分について、教育部門から、教育支援センターからというようなご答弁もあったのかなというふうに思っているんですけれども、現在、窓口を設置していきたいという方向なのか、ちょっと確認をさせてください。 ◎学務課長   教育支援センターにつきましても、やはり区民の方から見たときには、教育の相談の拠点というふうに理解されていると思います。一方、過去の答弁でも触れさせていただきましたが、私立幼稚園は基本的には私学でございますので、保育園のような入所調整は正直難しいところです。どういうところにご相談、入園できる可能性があるのかというような情報の共有等について、しっかりと進めていきたいと考えています。
    ◆おばた健太郎   確認ですけど、相談といっても、具体的な調整まではということですが、そのご紹介ですとか、そういったある種の相談ということはできるという認識でよろしいでしょうか。 ◎学務課長   調整は私学ですので難しいところですが、どういう園がどこの地域だと受入れをしていますというようなお話をさせていただくということは可能だと思います。  あと、お子さんの相談ということでは、その発達に係る相談等、多岐にわたっておりますので、そういうところとの連携についても、教育支援センターのみならず、様々なところで情報共有していく必要があろうと考えています。 ◆おばた健太郎   ありがとうございます。  ちょっと戻って(1)なんですけれども、過去の議事録の質疑の中でも、発達障がい者支援センターですとかSTEP UP教室ですとか、いわゆるグレーゾーンの方々への対応というところの質疑もあったのかなというふうに思っております。いわゆる連携強化という中で、それぞれの例えば幼稚園から小学校、小学校から中学校といったその接続の部分で結構迷われて相談されるという方が多くいらっしゃるのかなというふうに思っております。改めてなんですけれども、相談の流れについて、例えばグレーゾーンの方が来られたといったときに、どういった相談の流れになるのかを改めて教えていただければと思います。 ◎学務課長   義務教育学校の入学に当たっては、就学の相談を承ることが可能です。この役割は教育支援センターが担っておりまして、すみません、私も細かい詳細は説明が難しいところですが、そこで今、幼稚園や保育園でどういう活動をされていたかというような情報の共有も含めてつなげていってくれていると聞いています。その上で、特別支援学校が望ましいのか、STEP UP教室が妥当なのか、普通級がよいのかというようなことは、親御さんのお話も聞きながら決定をしていくというような流れと聞いております。 ◆おばた健太郎   最初、教育支援センターで就学相談をされて、その後、STEP UP教室等々も含めて考えていきましょうというご相談、学校も含めてされるということかなというふうに理解しているんですけれども、STEP UP教室の入所に関しては、知能検査等が必須ということかなと思っているんですけれども、こちらは発達支援センターのほうで対応するというような形なんでしょうか。 ◎指導室長   学校の場合に関しましては、発達支援センターというよりも教育支援センターのほうで管轄しておりますので、そちらのほうでWISC検査をしてということになります。 ◆おばた健太郎   分かりました。すみません。教育支援センターのほうでやっていらっしゃるということは分かりました。  すみません、ちょっと、支援というところから1点だけなんですが、各校でのWISC検査の年間の数とかそういったものというのはあるんでしょうか。 ◎学務課長   教育支援センター所管になりますので、可能であれば後ほど資料でお出ししたいと思います。調整させてください。 ◆おばた健太郎   すみません。ありがとうございました。  続きまして、(9)の、先ほどの医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律についてなんですけれども、6月18日に決まって9月18日から施行されますよということで、先ほども学校での看護師の配置というところを挙げられておりましたが、この法律の条文を見ますと、対象が地方公共団体、保育所、こちらで言うところのあいキッズ、放課後の事業、あと学校や様々な多岐にわたった部分についての支援ということが規定されているのかなというふうに思っています。今、具体的な例として1つ、学校ということが挙げられましたけれども、それ以外の部分についてどのような支援をこの法律の施行によってこれから検討されていくのか。今の方針といいますか、考えがありましたらお願いいたします。 ◎学務課長   今ご紹介のように、あいキッズ等もこの法律の対象となっております。先ほどご紹介いたしました検討会にはあいキッズの所管のほうにも入ってもらって、教育委員会部分については全体を調整しております。  また、区の全体的なところでは、板橋区重症心身障がい・医療的ケア児等会議がございますので、そこの事務局である障がいサービス課とも調整をして、こちらの法律の対応に備えていきたいと考えています。 ◎保育サービス課長   この法律の第6条におきましては、保育所の設置者に対する責務ということで責務がかけられてございます。冒頭でもご説明申し上げましたように、区立園2園で今年度当初から既に私どもは取組を進めているところでございまして、今回のこの2園をモデルケースといたしまして、将来的には医療的ケア児の受入れが実施できる園を拡大していく方向性で取組を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◆おばた健太郎   ありがとうございます。  それで、今ほどお話のありました板橋区重症心身障がい・医療的ケア児等会議についてちょっとお伺いしたいんですが、インターネット上で把握した状態ではあるんですが、令和2年度に1回、それから令和3年度については8月の末から書面でというような形かなというふうに認識をしているんですが、現在の状況が今どのような感じなのか、今言ったとおりなのかということと、あと年3回実施というふうに計画には書いてあったかなと思うんですが、見通しについて教えてください。 ◎学務課長   事務局は障がいサービス課ということで、大変申し訳ない、所管外になりますが、私どもも参加はしておりますので、答えられる範囲でお答えさせていただきたいと思います。  8月4日にこちらの下部組織というか庁内組織になります重症心身障がい・医療的ケア児等支援体制連絡会が開かれまして、現状は、実態把握の結果、こちらが共有されました。あと、医療的ケア児等のコーディネーターの配置について、検討のための資料が出されているところでございます。  今後の開催見通し等につきましては、事務局のほうになりますが、私どもの聞いているところでは、このコロナ禍で、なかなか集まっての会議が難しい状況が続いていると聞いております。 ◆おばた健太郎   分かりました。  最後になりますが、この医療的ケア児の会議のアンケート等でも、その保護者の方ですか、卒業後の支援体制、親亡き後での地域の暮らしについて心配があるというような意見が出されました。それでまた、先ほどお話のありました医ケア法のほうでも、第3条の3項で、18歳に達し、または高校を卒業した後でも、適切なサービスを受けながら日常生活を送れるようにというような条文がありまして、18歳以降の支援体制というのが1つ課題なのかなというふうに思っておりまして、これをどのように対処していくのか。今のところの見解でも、所管というところがどこになるのかというのもあるかと思いますけれども、今のお考えがありましたらお示しいただければと思います。 ◎学務課長   大変申し訳ないです。所管外になってしまいます。障がい政策課のほうで障がい者の就労等についても検討しておりますので、そちらのほうになろうかと思います。 ◆おばた健太郎   ありがとうございました。所管外というのは確かに失礼いたしましたが、このインクルーシブな子育てということを考えますと、所管を乗り越えて対処していかなければいけないということを改めて申しまして、これは意見でございます。ありがとうございます。 ◆井上温子   よろしくお願いします。  前回の議事録を見ていて、幾つか気になったところがあったのでお伺いしたいんですけれども、まず、保護者から医療的ケア児の入学希望があった場合には、カンファレンスを実施して、受入れについて検討を行っていますということなんですけれども、区立小・中学校か特別支援学校で、どちらの受入れが本人にとって望ましいかという観点から判断を行っていますということなんです。これ、医療的ケア児だけじゃなくて、支援が必要なお子さんに関しては、多分皆さんそういった判断をされることがあるんだと思うんですけれども、そもそも、ご本人が希望されている、親御さんが希望されているといった状況において、判断するということに対しての違和感というのがないのか、お伺いしたいなというふうに思います。 ◎学務課長   基本的には障がい者支援センターのほうで対応してくれているところです。ただ、私ども、学務の仕事している中で聞き及ぶところでは、親御さんとしては、その判定に納得がいかないようなケースもないわけではないと聞いています。  一方、特別支援教育というのは、差別的な意味合いで捉えてしまう方もおいでだと思いますが、本来は、お子さんの力を最大限伸ばすための特別支援ということですので、そこはそごのないように、現場としても丁寧な説明をしていく必要があろうと思います。  一方、この医療的ケア児に関しましては、知的障がいがなくて、通常級に通える方も一定数おいでですので、こういう方については、今度は健康管理上、通学等に支障がないかという観点が加わってくるというふうに理解をしているところでございます。 ◆井上温子   特別支援学校とかを希望される方ももちろんいらっしゃるので、そこを否定するつもりは一切ないですし、ここの陳情の本文のほうに、障がいの有無に関わらず、誰にでも等しくその機会を与えられることがインクルーシブの根幹だと思いますというふうに書かれていますので、機会を与えるということがすごく大事なんだと思うんです。支援が必要なお子さんたちがどういった教育が一番いいのかというのは、正直、分からないんじゃないかなと思うんです。それを一方的に判断されるということに対して、私は区としてきちんと違和感を持ちながら対応していかなければいけないんじゃないかなと思いますし、障がい児が生まれた、途中からというのもあるとは思いますけれども、社会から受け入れられていない感というのがすごく生きづらさにつながるということが往々にしてあると思うので、ご本人の希望というのが私自身、本来優先されるものだと思いますし、その後違ったなと思ったときに、また柔軟に進路を変更できたりだとか、そういったことが重要なんだろうなと思います。  最終的な判断というのが区側にあるのか、保護者側というかお子さん、意思が主張できればお子さんでしょうし、できない場合は保護者さんが代理でというところもあるんだと思いますけど、最終的なものというのはどこに判断が委ねられるのかというところを明確にお聞きしたいと思います。 ◎指導室長   まず入り口の部分に関しましてはセンターのほうで、いろいろご相談に応じてということになりますけれども、そこで必ず振り分けて、あなたはここ、あなたはここというわけではなく、あくまでも最終的には保護者のご判断になっています。その後、入学しまして学校生活をしていく中でいろいろと、やっぱり違う、こういった方向でとか、もしくはまた別な方向でというようなことの判断につきましては、その都度、保護者の方とご相談して、それをまた区教育委員会ともつなぎながら各学校のほうではやっていますので、最終的に一方的に何か決めつけるようなことはしておりませんで、あくまでも保護者の方の同意と保護者の方のご意向に沿った形で進めているところでございます。  以上です。 ◆井上温子   保護者の方の意向を尊重するということで、区からの判断で決めつけることはないということですね。  今までいろんな要支援児のお子さんたちの相談を受けてきた中では、どちらかというと区からこういう判断を下されて、通常級のほうに行くのであれば、もうこれ以降、相談は乗りませんよだとか、結構、高圧的な態度を取られてしまっているという事例もありますし、区の判断が尊重されるというか。さらに、特別級に進学を希望して行けた場合においても、支援員の配置に関して協力的でなかったりとか、知的だと駄目ですよとか、身体だったら支援員つきますよとか、何かそういった障がいでの差別というのが大きく言えるなというふうに思うんですけれども。  通常級に入るとなった際には、支援員というのが障がいの差別なく配置できるという認識でいいのかというのも、それってインクルーシブ受入れ環境を整えるという意味だと思いますし、インクルーシブ、板橋区が目指すのかというところでもあると思うんです。特別な教育というのが特別支援学校でしか受けられないみたいな現状というのがそもそもおかしいわけで、インクルーシブな教育とかインクルーシブな社会を目指すと板橋区もたまに書いてあると思うんですけど、そういう場合においては、特別な教育が必要な方は特別支援学校じゃなきゃ選択肢がないというところはおかしいと思うんですけれども、見解を求めます。 ◎指導室長   もしご相談の中でちょっと事務的な形でのご相談の言い方とかがあったとするとしたら、それは本当に申し訳ないところだと思いますので、今後、その辺につきましても、あくまでも保護者の方のご意向、お子さんの状態、そこをきちんと加味した上で、丁寧に相談に乗っていきたいというふうに思っております。一応ある程度、行動観察会という観察会を開きまして、その中で医師等の判断も含めてやっていただいているところなので、今の状態を見て、就学に関しては今現在の状況ではこういった形のほうが適切ですというような、そういったアドバイス的な形でのあれはさせていただいておりますけれども、その後、入った後に、そちらの違ったほうに行きなさいとかこうしなさいというような一方的な決めつけ方はしてないはずですので、そちらも改めてこれからも保護者の方のお気持ちに沿っていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◆井上温子   保護者の方の意向、最終的には保護者の方の決定ですよというところをもう少し強く打ち出す必要があるんじゃないかなというふうに思うんです。判定をしますと書いてありますから。反対ありきというイメージですし、何かそこ自体がもうインクルーシブじゃないなというイメージなんです。  常に子どもの障がいが問題だという思考じゃなくて、受入れ環境に問題があるんだという理解でやっぱりやっていかないと、この子はここでは適応できないという判断は、区側がそういった環境整備をできていないだけじゃないですか。そこを強く認識していかないと、この議事録を読んでいても、先ほど保育サービス課長からは、医療的ケアでも動ける子に関しては受け入れていく方向ですみたいなお話がありましたけれども、そもそも医療的ケア児の中でもそうやって差別化をしていくんですねという話になってしまう。インクルーシブとはどういうことなんだろうというところが私自身はちょっと見解を問いたいなと思ったので、ちょっと話題が変わって保育サービス課長に、医療的ケア児という中でも区分けをしていくという思考について、どういう考えなのか、お聞かせいただけたらと思います。 ◎保育サービス課長   基本的には、保育施設は集団保育ができるお子さんをお預かりをさせていただくという前提に私どもは立っています。したがって、なかなか集団保育が難しいようなお子さんについては、対応ができないというところでございます。言葉のあやかもしれませんけれども、差別をするつもりは毛頭ございませんけれども、受入れの体制等との関係で、ある程度区別をさせていただく必要があるのかなというふうに考えているところでございます。 ◆井上温子   差別をしているつもりはないとおっしゃるんですけれども、保護者の方からすると、それが明確な差別だということなんです。動けなかったとしても、共に過ごせる可能性というのは探るべきだと思いますし、そもそも医療的ケア児を受け入れられないのは体制の問題ですし、医療的ケアまでいかなくても、知的だとかそういった発達に遅れがあるとか枠をつくらざるを得ないのも区側の問題じゃないですか。お子さんの問題じゃないという、そこの認識を私は何か誤らないでほしくて、常に区側の反省点として持っておいていただきたいんです。  ほかの自治体でなぜそれが実現できているのかとか、そういったところの研究をしていかないと、インクルーシブは本当に程遠い。読んでいて、議事録がもうインクルーシブじゃないなという感じをすごく受けるんです。前回の議事録からしても、健常なお子さんと支援を要するお子さんのバランスが拮抗するのは、小・中学校とか大人、ある程度子どもたちが成長していれば大丈夫かもしれないけど、保育の段階においては難しいという見解をお話しされているんですけれども、それも何だかおかしな話で、小・中学校のほうの担当に聞くと、それはできていないわけです。小・中学校で半々ぐらいの環境、障がいがある方と障がいがない方を受け入れてくれるんですかというと、受け入れてくれないんです。もう少し子どもたちが大きくなれば大丈夫なんじゃないか。ゼロ、1、2歳ぐらいのお子さんですと、なかなか自分の意思も十分に表現できない、自分の感情を十分にコントロールできないというお子さんがいらっしゃる中に、健常のお子さんと支援を要するお子さんが混在するというのはなかなか難しいというふうに書かれてるんですけど、それは、何度も言いますけど、場所の問題とか整備の問題だとか人員配置の問題とか、そういったところで要支援児枠を肯定する内容とは私は言えないと思うんです。そこの考え方というところを常に問うていかないと、陳情者の考えていることには本当に程遠いと思うんですけれども、見解はいかがでしょうか。 ◎保育サービス課長   そもそも私ども保育サービス部門においては、保育に欠けるお子さんをお預かりするという、まず前提に立っています。私どものサービスは、いわゆる療育ではないというところをまずご理解いただきたいというふうに思っています。療育は療育、保育は保育ということでそれぞれ役割分担が行政の中にはございますので、そこの違いをまず理解をしていただいた上でお話をいただけるとありがたいなというふうに思っています。  その上で、かねてより動けるお子さん、集団保育になじめるお子さんというふうなことでご説明はこれまでもしてきてございますけれども、実際の受入れの状況としましては、全介助のお子さんをこれまでも何人も受け入れてきているという実績がございます。全介助だから全く受けないというスタンスでは決してございません。そのお子さんお子さんお一人ひとりの状況を見させていただいて、当然ご希望する施設もありますし、その施設で受入れが可能かどうかというところを、査定ではないですけれども、きちんと見させていただいた上で、なおかつ保育の必要性のあるお子さんを私どもは受け入れてきてございますし、今後もその姿勢は変わらないというふうに思ってございます。 ○委員長   よろしいですか。  では、以上で質疑並びに委員間討論を終了し、意見を求めます。  意見のある方は挙手願います。 ◆井上温子   応援の気持ちも込めて、全項目、採択を主張したいと思います。  最後のコメントで、療育ではないですよみたいな話があったと思うんですけど、本当にそういう感じなんですよね。障がいがあるお子さんとないお子さんで使えるものを区別していこうという姿勢が本当によくないなと思うので、これからもっともっと進んでいくことを願っています。 ◆間中りんぺい   9項目あるので、1から9というふうに意味的に先に結論だけ言わせてもらいますけれども、1番目が継続、2番目が採択、3番、4番、5番が継続、6番、7番、8番が採択、最後、9番が継続という主張をさせていただきます。  1番に関しては、この陳情が出た後に、インクルージョン推進調査特別委員会が立ち上がっていまして、そちらのほうの内容とも重なってくるところがあるのかなというふうにちょっと思います。そちらの特別委員会との兼ね合いというか様子も見ながら、改めて考えたいなという思いもありますので、1番は継続を主張いたします。  3番については、ベビールームとか家庭福祉員さんにお願いをするのは現状難しい状況もあるということで、継続。もう少しここは考えたほうがいいのではないかということで継続を主張します。  4番については、前回の我が会派の意見と同じですけれども、入園調整に関与できる状況ではない中で、急に窓口の一本化というのはやはりまだ難しいだろうと。もう少し時間をかけて考える必要があるのではないかということで、私立幼稚園へのワンストップの窓口というところはもう少し考えたほうがいいと思うので、継続を主張させていただきます。  5番については、1歳からというところは今急に、今3歳の状況を1歳からというふうに急に変えるというのは、まだ難しいんじゃないかというふうに思っています。もともと集団保育が可能な子どもということで、自分で判断できたり動ける子どもということもありましたけれども、安全確保のためということもあると思うので、そういった安全を確保するためにももう少し慎重に進めたほうがいいのではないかということで、5番も継続を主張いたします。  最後、9番については、9月18日の新しい法律に基づいて、看護師等の配置もこれから区が考えていくということもありますので、それをもってもう少し様子を見たいと。慎重に見守るべきだというところで継続を主張いたします。  以上です。 ◆成島ゆかり   お願いいたします。  今まで私どもの会派といたしましては継続を主張してまいりました。以前からも申しておるとおり、インクルーシブな社会の実現に向けて一層進めていかなければいけないということは、反対する理由もございませんし、全員の方が一致しているところだというふうに思っております。  今回、9項目にわたる陳情でありますけれども、これまでの質疑でも分かるように、障害者総合支援法ですとか児童福祉法が改正されて、板橋区においても様々な支援が拡充、推進されてきていて、一歩も二歩も進んできているというふうに私どもは実感をしておるところであります。また、先ほど課長からご報告がありましたように、来月の18日には医療的ケア児支援法が施行されます。これによって、自治体としての責務が明記され、保育施設や学校の設置者には適切な支援を行うよう、必要な措置を取ることが求められております。これまでの質疑、また今日の質疑でも分かるように、区のほうも前向きに全てにおいて取り組んでいくという方向性のご答弁も確認されておりますので、私どもとしましては、これからもより一層、当事者の方々の意見をきちんと聞きながら、お一人ひとりに寄り添った施策を推進していただきたいと思いますので、今回は採択を主張させていただきます。 ◆おばた健太郎   我が会派といたしましては、これまでインクルーシブな社会の実現に向けた子育てということで9項目まとめて、また一体的に審議するべきだろうということで、一体的に継続をこれまで主張させていただきました。個人的には、様々な今回の質疑の中で、まだまだ審議が必要な部分もあるのかなというふうに思っておりますけれども、今回は採択を主張させていただきたいと思います。  ただ、質疑の中でもありましたが課を乗り越えた質疑があり、できないと。インクルーシブな教育、そのお子さんにとっては、生まれてから課によって何かが変わるわけではありませんので、それを連携してつないでいく、そういったことがやはり必要じゃないかなというということを改めて申しまして、意見とさせていただきます。 ◆石川すみえ   引き続き、全項目で採択を主張します。  まず、来年度から(仮称)子ども家庭総合支援センターができるということで、相談体制を強化していくのであれば、地域での相談場所というのを私たちは増やすべきだというふうに考えています。板橋区はこれまで、児童館、親子のひろばも総数を減らしてきたので、その場所を増やさないでどうやって強化していくのかというところを懸念しております。  次に、障がい児の保護者の就労に関してですけれども、就労できない状況はいろんな課題があるというふうに答弁がありまして、それは子ども家庭部じゃないんじゃないかという話もありましたけど、じゃあどうするんだという話なんです。これじゃやっぱりたらい回しと同じじゃないですかと思うわけです。じゃどうするのかというところを全庁的に考えていっていただきたい、いくべきだというふうに考えております。  次に、私立幼稚園の窓口の一本化という項目ですけど、これは多分、本当にここのところが陳情者の皆さんの思いが詰まっていると思っていまして、就学前の子どもの集団生活の保障だとか幼児教育の機会の保障というのを考えたら、できることは限られるかもしれませんけれども、できることをきちんといろいろ検討して進めていっていただきたいと思います。  次に、3歳までの医療的ケア児の保護者の就労支援を進めていくべきだと思うんです。私たちも、医療的ケア児、保育園での受入れはスタートしたばっかりで、3歳からというのは一定の理解はしますが、3歳まで待ってたら、親は結局離職してしまうので、その就労支援というところはやるべきだということ。
     あと、医療的ケア児の新法ができたところで、この法律の立法の目的を見ますと、医療的ケア児の健やかな成長を図るとともに、その家族の離職の防止に資するということが立法の目的に入っているんです。これまでも離職防止というのを教育委員会でも子ども家庭部でも、なかなかできることは難しいと。個別で対応してということでしたが、やっぱり法律もできたことですから、きちんと検討していくべきだというところです。  医ケアの立法は、自治体間の格差を埋めるというところも大きな目的になっていますから、コーディネーターの配置や看護師の配置、場所の配置、確保というのもより一層スピード感を持って進めていただきたいということ。  あと、区立保育園の医ケア児の対応の看護師は会計年度任用職員になっていると思いますが、もう正規で採っていただきたいというところがあります。  最後に、先ほど井上委員からもありましたけれども、インクルーシブとは何かと考えたときに、全ての子どもが気になる子という理解だと思うんです。そうなると、そこには要支援という言葉とか要配慮、特別支援という言葉もないし、発達グレーという言葉もないんです。そういう状況に持っていくのがインクルーシブで、共生社会の実現だと思うんです。それは環境の整備とかもすごく大変なことだと思いますし、時間もかかることだけれども、きちんとそこに向けて今何をすべきか、今できることはこれだから、着実に実行していくということをやるべきなんだというふうに考えます。となると、環境の整備だけじゃなくて、考え方も変える必要があると思いますから、特別支援教育の考え方も、そして集団保育の考え方も見直すべき段階に来ているというふうに考えております。  以上です。 ○委員長   以上で意見を終了いたします。  本陳情につきましては、項目ごとに意見が分かれていますので、項目別に表決を行います。  初めに、陳情第138号 インクルーシブな社会の実現に向けた子育て・教育に関する陳情第1項、第3項、第4項、第5項、第9項につきましては、なお継続すべきとの発言と表決を行うべきとの意見がありますので、最初に継続審査についてお諮りいたします。  陳情第1項、第3項、第4項、第5項、第9項を継続審査とすることに賛成の方は挙手願います。          賛成少数(3-5) ○委員長   賛成少数と認めます。  よって、継続審査とすることは否決をされました。  この際、継続審査を主張された方で、特にご意見があれば伺います。 ◆間中りんぺい   今後の社会の方向性ですとか、区がお話しいただいたような動きに鑑みれば、採択ということで態度を改めて示したいと思います。  陳情者の皆さん、陳情を出していただいた皆さんも当事者だと思いますけれども、当事者の中でもいろんな意見がある課題ではあると思います。いろんな関係する社会環境が整わない中で、形だけ整えていくようなことは安全性に課題が出るのではないかということで、慎重にするべきだということで、継続というふうに主張しましたけれども、趣旨採択ではありませんが、内容については進めるべきものだというふうには思っています。ただ、確かに、本当に当事者にとってはすごくいい環境にはなると思いますが、そういった利便性よりも、行政として安全を確保していくというのは当然のことだと思いますので、課題をしっかりと見つめて、慎重に進めていただきたいと思います。  以上です。 ○委員長   次に、お諮りいたします。  陳情第138号第1項、第3項、第4項、第5項、第9項を採択することにご異議ございませんか。          (「異議なし」と言う人あり) ○委員長   異議がないものと認めます。  よって、陳情第138号第1項、第3項、第4項、第5項、第9項は、採択の上、執行機関に送付すべきものと決定いたしました。  次に、陳情第138号第2項、第6項、第7項、第8項を採択することにご異議ございませんか。          (「異議なし」と言う人あり) ○委員長   異議がないものと認めます。  よって、陳情第138号第2項、第6項、第7項、第8項は採択の上、執行機関に送付すべきものと決定いたしました。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、所管事項調査を行います。  教育委員会の動きについては、教育委員会で行われた議論の概略的な報告ですので、特段の質疑がなければご了承願いたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◆石川すみえ   この教育委員会の動きで、教育委員会でどういうことが話し合われたかということが分かるわけなんですけれども、2学期がいよいよ始まるというところなんですけど、感染爆発の中で、どうやって2学期を安全に運営していくかというところは、教育委員会の中で話し合われていたんでしょうか。 ◎教育総務課長   教育委員会の会議体の中では、案件としては上げておりませんが、事務局のほうでは当然検討を進めておりまして、これについては個々に教育委員さんに意見を頂くという形で、そのような形を取らせていただいておりました。 ◆石川すみえ   2学期からの学校運営については、事務局のほうで意見を初めに出して、そのまとめを教育委員さんのほうに追認していただくというシステムになっているということでよろしいですか。 ◎教育総務課長   追認といいますか、決定権がある案件については、やはり教育委員会付議すべきなんですが、全ての案件が教育委員会の案件ではなくて、例えば教育長の専決事案になっていたりとか、部長決裁でというような区分けがあるんです。本件のような場合については、教育長の専決事案に該当するという考え方を取っております。ただ、教育委員さんのご意見も頂く必要があるということで個別にお聞きしているということで、決定は教育委員会の事務局のほうで、教育長決定ということで行ったという経緯でございます。 ◆石川すみえ   あと次に、6月28日に板橋区はオリンピック・パラリンピックの学校連携観戦中止というのを決めていて、これはとてもよかったと思うんですけど、これはいつ決まったんですか。 ◎教育総務課長   対外的に公表したのも6月28日でしたが、決定日もこの日でございました。6月28日に決定をしております。 ◆石川すみえ   そうすると、6月28日、教育委員会は行われていないので、行われていない日に皆さんで意見を聞いたり出し合ったりを行ったということですか。 ◎教育総務課長   オリパラの観戦の取扱いでございますけれども、第12回の6月24日の教育委員会で、教育委員会閉会後に引き続き事務打合せという場面がございまして、そのときにお一人ひとりから意見を頂いたという経緯がございます。一応ちょっと言いますが、参加の見合せはやむを得ないのではないかというようなご意見でございました。  以上です。 ○委員長   本件につきましては、この程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、いたばし魅力ある学校づくりプランの進捗状況についてを議題といたします。  本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   1点だけ補足させていただきます。  資料の最終ページ、6ページでございます。ケといたしまして、検討会の今後の予定を記載してございます。令和3年7月29日という文章から始まるところでございますが、こちらは予定どおり、7月29日木曜日に、6時15分からグリーンカレッジにおいて第3回検討会を開催いたしましたことを報告いたします。  追加の説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長   本件について質疑のある方は挙手願います。 ◆間中りんぺい   お願いします。  4ページのところで、小中一貫型学校設置検討会委員構成について、志村小学校と志村第四中学校のところについて伺いたいんですけれども、これまでEグループは、魅力ある学校づくり協議会の中でメンバーを集めて、町会長を会長さんとして、地域の中で考えるような会議体の形を取ってきたと思うんです。それが今度、その協議会が終わって検討会になって、そうすると、これまで地域の方が会長を務めていた協議会から検討会になったら、教育委員会の事務局次長ということで区役所の職員さんが会長を務めるような会議体になったと。これは見方によって、地元の方々にとっては、地域の方で決めて進めていくというような会議体であった。だからこそ会長さんが地域の方であったというような見方をされているところがあったと思うんですが、これが区役所の職員さんになってしまうと、少し見え方が変わってくるように思う人もいると思うんです。これはなぜ検討会の会長が地域の方でなく、検討会になって事務局次長になったのかというところの理由をまずは、お聞かせいただきたいと思います。 ◎学校配置調整担当課長   おっしゃるとおり、協議会につきましては、これまで地域の方、町の方のご意見を頂戴いたしまして、学校の整備に関する方向性をまとめ上げていくというところで町会の会長に協議会の会長という役割も担っていただきました。今後、検討会の役割といたしましては、検討項目を設けまして、具体に町の方、または学校関係の方と、一つひとつの項目をどうしていくかというところで、例えば今後、基本構想、基本計画の中で教職員の方にヒアリングを行ったりですとか、実際には学校側と調整していく項目も多くございます。そういったところで、当然に町の方、協議会の会長としてそのままの肩書きのまま、検討委員に入ってございますけれども、今後は教育委員会事務局が少しかじ取りをするというところで、会長のほうは教育委員会の次長となってございますし、これは会則にも決められていることでございます。 ◆間中りんぺい   地域の中で不要なハレーションが起きないように、丁寧に説明をしていただけたらと思います。  以上です。 ◆石川すみえ   まず、第2期のDグループのところでお伺いしたいんですけど、上板橋第一中学校のところで。  校舎改築の際に、子どもたちが今の上板橋第二中学校の校舎を使うというところになっているかと思うんですが、その辺のご説明と、あと保護者の方への周知や、意見交換会を行った後で、その後の意見というのはどういったものが出されているのか教えてください。 ◎新しい学校づくり課長   上一中の仮校舎計画等につきましては、新しい学校づくり課のほうで進めてございますので、私のほうからお答えをさせていただきます。  委員おっしゃるとおり、上板橋第一中学校の改築に当たりましては、通常、今までの学校でしたら、仮校舎のほう、校庭のほうに設置をして工事を行う形でございました。今回、上一中の改築につきましては、現上二中さんのほうが、今年度より新校舎ができて、来年度には空き校舎になるということがございまして、子どもたちの教育環境の面と安全面を考えて、上二中の校舎のほうに通っていただいて学校運営を行うというふうな形にしました。その説明につきましては、まず上一中のコミュニティ・スクール委員会さんのほうに、そういった考えを持っていることをうちのほうから説明をさせていただきまして、そこでご理解をいただきましたので、その計画を進めていきたいというふうに考えてございました。その後、関係町会さん、特に上板橋第二中学校のほうの町会さんにも関係ある話になりますので、そういったところの町会さん、当然、上二中のコミュニティ・スクール委員会のほうにもご説明をさせていただきまして、同じ板橋区の子どもということで、今までの上二中の生徒と同様に見守っていただきたいということをお願いしてきてございます。  保護者への周知につきましては、先日、7月になりますけれども、上板橋第一中学校のコミュニティ・スクール委員会のほうにお伺いさせていただいて、保護者に配るお知らせを説明させていただきました。その後、上板橋第一中学校さんのほうの保護者と、上板橋第一中学校の通学区域にある六つの小学校さんの保護者に紙で、学校を通じてお配りをさせていただきました。弥生小学校さんと常盤台小学校さんにつきましては、通学距離が大きく離れてしまいますので、そこにつきましては、コミュニティ・スクール委員会にお邪魔をさせていただいて、趣旨を説明をさせていただきました。7月にその仮校舎計画のほうの通知をさせていただいた後、ご意見とかについては特段、私どものほうに質疑等はございませんでした。  コミュニティ・スクール委員会の中で質疑があった点につきましては、遠くなる校舎に通うよりは、もっと近くにあるほかの学校のほうに入学することはできないのかとか、そういったご意見とか、あとは卒業式、校舎が完成するのが一応令和8年度になってございまして、令和8年度に行う卒業式は新校舎のほうでやることはできないかとか、そういった工事の影響を受ける子たちの配慮について何かできないかというご意見は頂きました。まだ工事が始まったわけではありませんので、今後、学校のほうと調整をしながら、そういったことについては検討をしていきたいというふうなお答えをさせていただいているところでございます。  以上でございます。 ◆石川すみえ   次、4ページで、志村小と志村四中の小中一貫型学校設置検討会の役割というところでお伺いしていきたいんですが、検討項目と調整項目の中にあいキッズが入っておりませんで、これはどうしてでしょうか。どこであいキッズのことについては話合いがされていくんでしょうか。 ◎新しい学校づくり課長   あいキッズにつきまして、検討項目には特にございませんが、だからといって検討していないわけではなくて、まず庁内の小中一貫型の学校を考えるPTのほうでは、当然、あいキッズの所管のほうに入っていただいてございます。今後、学校のほうと小中一貫型の学校の校舎を計画していく段階では、学校関係者、その中には当然あいキッズの受託者さんとか、そういった方にもご相談をさせていただきまして、あいキッズのほうについても考えていきたいと思ってございますし、今、PTのほうでつくっている小中一貫型の方針のほうについては、あいキッズの項目を設けて、そちらのほうで一定程度の考え方はお示ししていきたいというふうに考えてございます。 ◆石川すみえ   次に、設置検討会の開催状況のところでお伺いしていきたいんですけれども、1回、2回の分がホームページでも公開されておりまして、見ることができるんですけれども、2回目の検討会の中で、説明会及び意見募集の概要と意見・質問についてという項目が話し合われていまして、区民の方からのご意見で、新校舎に関することとして、学校の規模感についてのご意見が出ております。ここで区からの回答や検討の方向性というのが示されているんですけれども、改めてお伺いしたいのは、志村小と志村四中が一緒になったときの学級数というのは幾つになるというふうに考えているんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   現在、志村小学校、志村第四中学校ともに14クラスでございますので、現在は合わせて28クラスとなってございます。児童推計からの数字ですけれども、開設される令和9年度には、小学校のほうが13クラス、中学校のほうが16クラスと、合わせて29クラスになる見込みでございます。 ◆石川すみえ   この学級数の中に特別支援学級の数というのは入っているんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   この学級数の中に特別支援学級は含まれておりません。 ◆石川すみえ   今現在の志村小と志村四中のほうで特別支援学級の数というのはそれぞれどのぐらいあるんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   それぞれに1学級ずつございます。 ◆石川すみえ   1学級ずつあるということは、9クラスあるということでよろしいでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長 
     すみません。先ほどの1学級ずつというのは、ごめんなさい、訂正させていただきまして、今年度ですけれども、志村小学校では、固定級といたしまして4学級25人、それから志村四中では5学級37人となってございます。 ◆石川すみえ   ということは、小学校14学級、中学校14学級で、プラスで固定級が9学級あるという理解なんですよね。  先ほど、令和9年度のクラスの学級数の見込みのときに、特別支援学級の固定級の数は含んでいないというご説明だったんですけど、それは何ででしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   まず、児童推計につきましてはこれまでも、過去の住民基本台帳ですとか、あと東京都が示す出現率といったもの、また入学率などを勘案しまして今後の見込みを出してございます。特別支援学級に通うお子さんというのは、これからどのくらいになるかという見込みが把握できるものではないものですから、その児童数の中には入ってございません。また、実際にどのくらいのお子さんが入学してくるかは分からないところではありますけれども、入学されたという時点で特別支援学級は対応していきます。別枠という考え方で推計のほうは出してございます。 ◆石川すみえ   今、区のほうで、1つの学校の適正な学級数の数というのは何クラスというふうにお考えでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   適正な学級数でございますが、小学校につきましては12から18学級、中学校につきましては12から15学級というふうに考えてございます。 ◆石川すみえ   そうすると、私なんかが思うのは、実質、令和9年度の新設に当たっては、適正な規模を超えた大規模校になるのではないかと思うんです。特別支援学級のクラス数を入れたら大規模校になると思うんです。でも、それは区としては、特別支援学級の数は入れないから大規模校ではないという見解ということでよろしいですか。 ◎学校配置調整担当課長   先ほどの令和9年度の見込みの29クラスでございますけれども、こちらは小中一貫型の学校として、これまで国が示している学級数に準じた数というふうに認識してございます。そこについては、大規模というふうには考えてございません。特別支援学級を合わせて考えた場合ですけれども、規模数としては適正ですが、その学級数に対する対応として、ハード面も併せて考えていくということは当然持ってございます。 ◆石川すみえ   今おっしゃったハード面も併せて対応していくというのは、具体的にはどういうことでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   学級数に応じて教室数を用意するということでございます。 ◆石川すみえ   それはやっぱり、たくさんの教室が必要になってきて、大規模ということに私たちは言えるんじゃないかなというふうに考えていますので、少しおかしいのかなというふうに思っていますというところと、あと、学級数の適正規模の見直しというのは、今、平成25年に出したもので区はやっていると思いますが、今後の見直しというのは行う予定なんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   平成25年、24年に答申のほうを審議会から頂戴しております。適正規模に関する見直しについては、必要性については認識してございますが、今後どうやって審議をしていくかというところはまだ検討中でございます。 ◆石川すみえ   適正規模の見直しの審議をしていくというところでは、ぜひというか、当然、少人数学級の動きだとか、やっぱり特別支援教育が必要なお子さん、何か先ほどの流れだと、この言葉も使いづらいですけど、固定級のお子さんだとか通級のお子さんも増えると思うんですけれども、そういったところも加味して見直しを図っていくという方向性でしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   インクルーシブという考え方に基づきまして、お子さんの受入れということで多様なお子さんにつきまして教育環境を整えるというところでは、これから審議していく項目の中に1つ入ってくるというふうに考えてございます。 ◆石川すみえ   そうなると、午前中からの議論でもありましたけど、やっぱり適正規模を増やすというのはなくて、学級数を増やすという方向ではなくて、どんな子が来ても対応できるようにという方向性で検討すべきだというふうに要望いたします。  次に、設置検討会の第3回のところでお伺いしていきたいんですけど、特別支援教育が9年になるところで、そこにメリットがあるというような意見が出ているかと思うんですけれども、区のほうも、施設一体型の利点を生かすと、9年間を通した特別支援教育は効果的だというふうにしているんです。その効果的だと認識している根拠というのはどこにあるんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   その根拠でありますけれども、まず、小中の一貫校に視察に行った際に教えていただいたところでは、同じフロアに小学校と中学校の特別支援学級がございました。そのことで小学生側も中学生側も安心して学校に登校できるというところと、あと、実際にもし志村小と志四中で同じフロアにということであれば、小学生から中学生になるときに、その子の一人ひとりの情報がスムーズに中学校側に渡せるという点からも、充実した教育というのが図れるというふうに考えてございます。 ◆石川すみえ   そうすると、同じフロア、同じ場所、立地条件が同じというところと、教員間の連携がやりやすい、スムーズにいくというところで、9年間を通した特別支援教育が効果的だというふうにしている、考えているということでよろしいですか。 ◎学校配置調整担当課長   委員おっしゃるとおりでございます。 ◆石川すみえ   次、跡地活用についてお伺いしたいんですけど、高台、地元の方たちにとって、避難所としての今の志村小の場所というのはすごく有利だったと、活用できる場所にあって、支えになるなという思いがあったかと思うんです。高台の避難場所がなくなるということでは、もう確実にマイナス点だなというふうに思っているんですけど、何か土地活用について、具体に示せるところがあれば教えてください。 ◎学校配置調整担当課長   検討会の中で頂戴した意見です。1つには、今お話のあった防災機能を何かの形で残していただきたいというところでございます。もう一つですけれども、サブグラウンドとして使いたいというご意見もございました。ここについては、今後、私ども教育委員会事務局だけでなく、関係部署とも調整して検討を進めていきますので、今の考えを示すというよりは、頂いた意見について今ご紹介いたします。 ◆石川すみえ   今、サブグラウンドとして使いたいという意見が出たということだったんですけれども、それはどうしてでしょうかというところ、やっぱり現行の志村四中の校庭だとなかなか手狭なところが今あるというふうな理解でよろしいでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   校庭につきましてですけれども、手狭というふうには考えてございませんが、同じ面積を今後も、小中一貫の施設が建った場合には確保したいというふうに考えてございます。その際の手法については今後、基本構想の中でまた話し合っていくことというふうに捉えておりますけれども、1つに、1年生から9年生が一様に校庭を使うということにやはり安全面の確保というところで、例えば部活に関しては、中学生はサブグラウンドがあると、そこは活動しやすいのかなというふうに1つ考えてございます。 ◆石川すみえ   中学校の部活と、あと小学校のあいキッズが一緒の場所にというのは、本当に危ないところが想像ももう十分できますので、ぜひしっかりと検討していただきたいと思っています。  最後に、教職員の皆さんからもいろいろなご意見を聞きながら進めているかと思うんですけれども、教職員の皆さんからの意見はどんなことが出たのかというところを資料として頂くことは可能でしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   教職員の方々からは、先ほどあった施設整備PTの中で頂戴した意見がございます。今、それをまとめとして作業に入っているところでございますので、その全てではないんですけれども、頂いた意見を集約して、反映できる部分についてお示しできる資料ということでよろしければ、お渡ししたいというふうに考えております。 ◆おばた健太郎   よろしくお願いします。  4ページの、今話題となっている志村小、志村四中の件についてなんですけれども、これまで、地元の方々の意見を聞きながら進められているのかなというふうに思っているんですけれども、設置検討会が設立されまして、作業部会に分けて検討なさっているということなんですが、まず1点、この作業部会で検討なさっている通学区域ですとか学校名とかPTA組織とか、これを設定する機関、最終的に決定する機関というのはどこになるんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   作業部会での検討項目、または方向性を決定するのは、今名前を出していただいた学校設置検討会でございます。 ◆おばた健太郎   分かりました。  そうすると、設置検討会の委員の中から作業部会のメンバーが出ているということになると思うんですが、そこで、今、この資料の中では、通学区域ですとか通学路、隣接の学校で例えば1キロを超えそうなところの配置の線を変えるとかいうことも当然検討していると思うんですけれども、そちらについても、そこでもう確定、決定ということで大丈夫なんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   説明不足で申し訳ございません。作業部会で出された方向性については、検討会で方向性を確たるものと決定いたします。最終的には区の決定となりますので、今出していただいた通学区域につきましても、最終的には区というか教育委員会での決定となりますので、そこは申し訳ございません。 ◆おばた健太郎   分かりました。  それから、地元での説明資料に、こちらは義務教育学校ではなくて、小学校と中学校の併設ですよということが挙げられておりまして、その上で様々な検討事項、小中一貫校としての検討事項がありますよということなんですが、例えば5、6、7年生でまとまりにするだとか、図書館をどうするだとか職員室を1個にするとか、またチャイムのことだとか、そういったことが挙げられておりましたけれども、こちらについての検討も設置検討会でという認識でよろしかったでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   今おっしゃっていただいた項目につきましては、現在、施設整備PTを立ち上げておりまして、その中で一つひとつについて検討を進めているところでございます。こちらの施設整備の方針につきましては、今年度、議会報告をする予定でございますが、それがまとまった段階でさらに基本設計等に反映していきたいというふうに考えております。 ◎新しい学校づくり課長   委員さんが今おっしゃった、例えば5、6、7年生のワンフロア化とかというのは、当然、学校をどういうふうな建て方にするのかに大きく影響してきますので、そういった方向性は持ちつつも、じゃ実際、そういうふうに建ててちゃんとうまくいくのかというところについては、ちゃんと基本構想、その次に設計等がございますので、そういったところで精査をしながらやっていきたいと思ってございます。当然、小中一貫校としての利点、魅力、そういったところは出していきたいと思ってございますので、先ほど来出ております特別支援学級の1年生から9年生を通したワンフロアの設置であるとか、要は6年生と7年生のつながりであるとか、そういったところは十分意識をして今後設計していきたいと思ってございますが、最終的には今後の検討になるというふうに思っています。学校配置調整担当課長が答弁しましたように、そういった方向性は当然持って検討はしていきたいというふうに考えてございます。 ◆おばた健太郎   ありがとうございます。  この説明資料を見ると、そういった夢のあるとまで言っていいのか分からないですけれども、様々な連携ができたりということが挙げられているんですけれども、この基本設計というのが、スケジュールを拝見しますと、令和3年度ですと。実際の具体的な設計が令和4年、5年ということですので、今年度中にある程度の方向性が決まっていかないといけないのかなというふうに思っています。今もう8月ということなので、ある程度の方向性がもうあるのかなというふうに思うんですが、その進捗状況ですとかスケジュール感についてお尋ねいたします。 ◎新しい学校づくり課長   スケジュールからまず申し上げますと、今年度、基本構想と基本計画の策定に入ってございます。そういったものは具体的な設計ではなくて、学校のコンセプト、例えば地域の方が学校にどういった学校になってほしいのかという願いであったりとか、そういったものをまとめていきながら、教室の大きなまとまりとか校舎の位置ですとか、そういったものをつくっていくのが基本構想、基本計画の段階でございます。それに基づいて大まかな基本設計と実施設計のほうを令和4年度、5年度にかけて行うようなスケジュールでございます。  実際は、基本構想の策定に今年度当初から入る予定でございましたが、今年の4月に施設一体型の小中一貫の方針を議会のほうにご報告させていただいたときに、やはり同時並行で基本構想、個別の学校の基本構想と大本の方針が同時進行というのはあまりよくないのではないかというご意見を頂きました。その辺を重く区としても受け止めさせていただいて、6月の補正予算のほうで、基本構想は今年度中につくる予定でございましたが、令和3年と4年にまたがってつくれるように方針のほうを見ながら、最後は、方針が完成した後にもその最終反映を受ける形で個別の学校の基本構想、基本計画ができるような形にしましたので、若干、今年度中というのは延びているところでございます。  以上でございます。 ◆おばた健太郎   分かりました。ありがとうございます。そうでした。失念しておりました。失礼いたしました。  完全に私ごとなんですけれども、私は小中一貫の学校におりまして経験者ですので、例えば職員室ですとかチャイムだとかということも、義務教育学校ですと隣り合ってという、一貫したというところの理解はできなくはないんですけれども、チャイムの懸念があるというようなことも書かれていたので、小中の併設という形ですと、やはり分けざるを得ないのかなと。ある程度の部分は。そういったところと、併設での利点のところと、1年生から9年生となると、成長の度合いとかが全然違いますので、そこを踏まえた検討を進めていただければなというふうに、すみません、これは改めてお願いをしておきます。  最後です。ごめんなさい。6ページのGグループについてなんですけれども、こちらは検討なさっているというご報告になっているかなと思うんですけれども、地図で見ますと、板橋第一中学校と板橋第五中学校というと、随分離れてまして、検討するといってもなかなか、どういった方向性なのかというのが非常に難しいのかなと思いますけれども、現在の所感というか、お考えをお聞かせください。 ◎学校配置調整担当課長   一中と五中につきましては、確かに距離も離れてございます。ただ、それぞれに老朽化というところと、特に五中に関しては、学級数というところも課題というふうに考えてございます。その中で、魅力ある学校づくりプランは周辺の学校と一体的に進めていくものでございますから、周辺の学校のことを考えつつ、また今進められているまちづくりとも大きく関連してきてございますので、庁内的な調整を取りつつ、今後も進めていきたいというふうに考えてございます。 ◆井上温子   お願いします。  小中一貫型の学校について私も質問させていただきたいんですけれども、小中一貫になるということで人数がすごく増えるので、一瞬窮屈だなというふうにすごい思うんですけれども、校舎というのは高度化を考えていたりとかするのかとか、その辺についてお伺いさせてください。 ◎新しい学校づくり課長   中学校ですと、今だと大体4階建てが多く、小学校であれば3階建てというのが多くございます。ただ、今回、施設一体型を造りますので、上のほうに伸びるというふうに考えてございます。なので、高層化というのは当然入っております。ではなぜかというと、当然、校庭のほうも一定程度確保しなければならない。これはバランスの問題だと思ってございますが、例えば校庭のほうを確保していくのであれば、当然、建物のほうは高層化をしなければならない。建物のほうをあまり高層化したくないのであれば、校庭のほうを狭くしなければならない。その狭くなった分について、先ほどちょっとお話ししましたけれども、志村小学校跡のところに例えば第二グラウンドというか、部活動、先ほどあいキッズの話をしましたけれども、運動できるような場所を確保していくとか、そういったことを考えていく形になっておりますので、一方的に高層化ということではないんですけれども、当然、校舎のほうは今の中学校、志村第四中学校の校舎よりは高くなっていくというふうに考えているところでございます。 ◆井上温子   高度化を図る場合は、町並みとの調整とかもあるでしょうし、その辺の地域との関係性みたいなところもあると思うので、なかなか難しい課題なんだろうというふうには思うんですけれども、私自身も、人数が増えるということで一番懸念しているのは校庭で、小学生と中学生が一緒に遊ぶスペースというのはなかなか、1つの校庭だけに集約されてしまうと、難しいだろうなというところがありまして、跡地がサブグラウンドになっていくんであればとてもいいことだなというふうに思うんですけれども、跡地以外に候補地というのが既に見つかっていらっしゃるのか。そもそも空き地というのが板橋区内は少ないと思うんですけれども、そういう候補地というのが跡地以外にあるのかというところを確認させてください。 ◎新しい学校づくり課長   校庭の候補地というふうにお答えさせていただきますけれども、候補地というのは、基本的にはあまり探しているところではございません。というのは、あまり離れてしまうと、じゃどういうふうに管理するのかというところが当然ございますので、あまり離れたところの場所というのは考えているところではございません。じゃ近隣にあるのかというと、やはりあの辺は駅前という立地もございますので、土地があるわけではありませんので、そういったところについて、有効活用をどういうふうに校舎の計画を立てながらやっていくのかというところでございます。委員のおっしゃったとおり、小学生のあいキッズがございます。あいキッズの隣で中学校の部活動をするというところについては、当然配慮しなければならないと思ってございます。これはハードの面とソフトの面の両方があると思ってございます。  例えばハードの面で完全に分けることができれば、それがいいというふうには思いますけれども、例えば共用使いで、時間帯を分けて、この時間帯はあいキッズが使う、この時間帯は中学校のほうで、部活は体育館のほうに集約するとか、時間帯分けもしくは曜日分けとかそういったこともあいキッズの所管のほうと連携をしながら考えていかなければならないと思ってございます。全てハードのほうで解決するというのはなかなか難しいところがありますので、ハードとソフトの両面、学校運営のほう、あいキッズの運営のほうとよく相談をしながら今後計画をつくっていく形になるというふうに考えてございます。 ◆井上温子   時間を分けてというのは、多分現実的ではないなという印象を持っていて、1つの学校に1つの校庭で、それでも何かちょっと都内だと、都心だと狭そうだなという。私もともと青梅とかのほうの出身なので、広々とした環境で育ち過ぎてるからかもしれないですけれども、23区って何かこう、1つの学校に1つの校庭でも十分じゃないというか、近くに広場があるか、空き地があるかとか、自由にできる場所があるかというと、そこまでかなと。もちろん自然も充実している区だと思いますけれども、何かそれでもちょっと足りてないのかなという印象がありまして、それが1つの学校に1つの校庭だったのが、ある意味、2つの学校に対して1つの校庭、もう半減してしまうみたいなイメージだと、せっかく小中一貫、理念を持ってやってらっしゃることがちょっと、ただ土地を少なくしようと思っているんじゃないかみたいになっちゃうところもあるので、そこは確実に運動できる場所、特に中学生の部活動となると、それなりにきちんとしたところが必要でしょうし、サブグラウンドは探しているということなんですが、校庭は探してないけど、校庭イコールサブグラウンドなのか、校庭は管理が難しいけど、サブグラウンドは探していらっしゃるのか。ちょっとそこら辺が理解ができなかったのでお伺いしたいんですけれども。 ◎新しい学校づくり課長   サブグラウンドをどういうふうに位置づけるかというところはあると思ってございます。部活指導で使うのであれば、当然、学校の管理になると思いますので、そういった意味では校庭に近い形かと思ってございますし、例えばほかの地域の方も使っていただくようなところになると、学校管理なのかどうかというところも出てきますので、その辺はサブグラウンドを探すとか校庭を探すというわけではなく、学校のほうで運動ができるような広場というかスペースというか、そういったものという意味でお答えさせていただいております。校庭としては探してないけれども、サブグラウンドとしては探しているとか、そういった意味ではなくて、学校の運動ができるスペースという形で探しているか探してないかというところでお答えをさせていただいたところでございます。 ◆井上温子   そうすると、跡地活用に関する意見ということで、どういう意見が出ているのかというのも気になっているんですけど、何か今までの議論を聞いてると、やっぱり校庭一択だなと。それをしてあげないと、運動環境というのが確保できないんじゃないかなというふうに思うんですけれども、跡地活用というのは校庭以外にどういったご意見が出ているのか、お伺いしたいと思います。 ◎学校配置調整担当課長   ご意見は、サブグラウンドのほかには、防災機能のようなものを設置するなり、何か考えてほしいというふうな2点でございます。 ◆井上温子   サブグラウンドと防災機能だと、両立ができるようなものなのかなと。ふだんは校庭として使って、防災拠点にもなりますよというんだったらまあ大丈夫なのかなと思うんですけれども、ここにまた違った施設を造るみたいな計画が出てきちゃうと、何か本当に子どもたちにとってはスペースがなくなってしまうことが懸念されるので、ぜひ校庭の確保というのを最重要に考えて進めていっていただきたいなというふうに思います。  あと一つ質問があるんですけれども、異世代交流、年齢が違う子たちが交流することというのは、もちろん前向きには受け止めるんですけれども、それに対するリスクというのももちろんあるんだろうなと思っていて、あんまり想像はしたくないですけど、中学校高学年の子が小学生の低学年の子をいじめちゃうだとか、本来出会ったほうがいいだろうし、交流したほうがいいし、兄弟が少ない人たちも多いでしょうし、それなりの中学生が小学生に何かを教えるだとかそういったことも前向きには一般的には捉えるんですけど、一応、異世代交流に対するリスクというのも、きちんと考えておかなければいけない部分というのはあるんだろうなと思うんです。その辺について何か検討されているのかということをお伺いしたいと思います。 ◎学校配置調整担当課長 
     ご懸念については、そういった部分があるとは認識してございますが、これまで視察を行ったり、また他の先行自治体について聞きますと、そこは、小学生は中学生に対する憧れを持って大きくなっていく。例えば合同行事などで中学生の姿を見ていく。また中学生は、とても小学生のことを考えて、面倒見がよくなるというふうに聞いてございます。  あと、私が実際に見た例では、豊島区の一貫校なんですけれども、これは決め事ではないんですが、中学生が登校時に門に立って小学生の受入れを行っておりました。それはもう自然と習慣化されたものというふうに聞いております。  なので、ご懸念の内容についてはしっかりと考えていきますけれども、他の自治体のようになるように検討を進めてまいりたいと思っております。 ◆井上温子   何か一般的にはいいことというのが前面に出てくるものだと思うんですけれども、中学生と小学校低学年は、全然知っていることも違うし、大体いじめとかそういった悪い部分というのは隠れて存在するものだと思うので、そこのリスクみたいなものは一応洗い出しておく。それが出てきたときに、対処できるような検討というのはしておいていただけたらいいなというふうに思っています。  以上です。 ○委員長   本件につきましては、この程度でご了承願います。  では、委員会の途中ではありますが、議事運営の都合上、暫時休憩いたします。  なお、再開は午後1時といたします。 休憩時刻 午後零時01分 再開時刻 午後1時00分 ○委員長   休憩前に引き続きまして、文教児童委員会を再開いたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、(仮称)板橋区子ども家庭総合支援センター設置に向けた検討状況についてを議題といたします。  本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。特にはないですか。          (「なし」と言う人あり) ○委員長   それでは、本件について質疑のある方は挙手願います。 ◆成島ゆかり   お願いいたします。1点だけ確認をさせてください。  3-1の資料で、開設後の児童相談体制イメージということでお示しいただいているんですけれども、これまでもそうですが、要保護児童対策地域協議会についてなんですけれども、略すと要対協ですかね。今まで要対協については、いろいろな意味でプラットフォーム的な役割も果たしていただいていたのかなというふうに認識をしているんですけれども、今後これから(仮称)子ども家庭総合支援センターが設置された場合、本編の13ページ、組織体制を見ると、支援課の地域連携係の一部ということで配置がされているんですけれども、これからこの要対協の位置づけというんですかね、どのような形になるのかを教えていただきたいと思います。 ◎児童相談所開設準備課長   要対協の関係でございますけれども、開設に向けまして関係機関との連携をさらに強化してまいりたいというふうに考えているところでございます。  現在、要対協につきましては、どのような形で運営するのが効果的なのか、効率的なのかといったところの視点を持ちまして検討をしているところでございまして、要対協につきましては、今年度、中学校22区の地域におきまして、2回ずつ開催をしていきたいと考えてございます。  令和4年度以降につきましては、区が児童相談所を持つということになりますので、要対協のやり方につきましても、今年度、検討をじっくりいたしましてやり方のほうを考えていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆成島ゆかり   ありがとうございました。 ◆間中りんぺい   お願いします。  まず、東京都との協議ということで、1回、2回、3回それぞれもう実施済みということで聞いていまして、東京都とのいろいろなやり取りがありましたということで報告は受けているんですけれども、東京都とのやり取りの中で課題になっている点ですとか、これから見直しが必要になる点というのはどういったものが挙げられたのか。それ以外でも、やり取りの主立ったものを教えていただければと思います。 ◎児童相談所開設準備課長   東京都との確認作業についてでございますけれども、1回、2回、3回と実施をいたしておりまして、その中で主に東京都のほうからご意見があったところでございますけれども、人材の確保の部分と、あとは相談、通告の流れを中心に確認が行われたというところでございます。  人材の確保におきましては、児童福祉司ですとか児童心理司の確保といったところと、あと児童福祉司、児童心理司のスーパーバイザーの確保といったようなところの確保見込みといったところの確認がございました。  また、相談、通告の流れにつきましては、今回も3-1の4ページ目のところでございますけれども、こちらにイメージ図を入れさせていただいてございますが、こちらをどういう形でやっていくのか、また支援課と援助課の間の中で、はざまに落ちるケースがないのかといったような確認などが行われたところでございます。 ◆間中りんぺい   分かりました。ありがとうございます。  人材の確保については、これから多くの区で設置をされて恒常的に必要になってくる中で、専門学校とかを出てこういう施設の職員さんになろうという若者はすごく少ない現状もあると思うんです。そこの川上の部分のところについても、直接的ではないかもしれませんが、働きかけをする必要は、社会の雰囲気醸成も含めて、何か区としても考えていただいて、人材の確保を恒常的にできるようにちょっと考えていただきたいなと思っています。  それから、2ページ目のイメージ図のところで少し聞きたいんですけれども、もちろん子どもについての施設ではあるんですが、特に母親についての支援とかケアというのが重要になってくるという話はよく聞きます。母親についての対応とかケアというのは、直接的にはあまりこのイメージ図の中では見て取れなかったんですが、どのように考えていらっしゃるか、どんなふうになされるかということを伺います。 ◎児童相談所開設準備課長   お母様に対する支援といったところでございますけれども、健康福祉センターと連携のほうを強化させていただきまして、母子の関係の相談にも力を入れてまいりたいと考えているところでございます。  (仮称)子ども家庭総合支援センターの中に保健師を2名配置する予定になってございまして、支援課で1名、援助課で1名といった形で保健師を配置する予定でございます。この保健師を中心にいたしまして、健康福祉センターの保健師と連動していきながら相談対応等に当たっていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆間中りんぺい   どのぐらいの人数で対応するようになるかは開けてみないと分からないところはあると思うんですが、今の話で、2名でそれを回すような話になると、足りないのかなというか、十分ではないような気もしますので、そういったところも少し注意をして私も見ていきたいと思っています。  最後にもう一点だけ。同様に、障がい者の対応、障がいを持つ支援が必要な子どもたちのことについてですけれども、多くの日本中の施設で2割から3割ぐらいは障がいを持った子どもたちが入所している現状があると思うんですね、入ってくると思うんです。組織体制の中に、特に障がいということについては触れられていないんですけれども、やはりそれだけ25%近くが障がいを持っている子どもたちである可能性も高いというふうに考えると、そういった専門的な知識を持った方も必要になるのかなと思うんですが、そのあたりはどのように考えていらっしゃるか教えてください。 ◎児童相談所開設準備課長   障がい者の方へのご相談といったところでございますけれども、資料3-1の3ページのところに組織の体制の図を載せさせていただいてございますが、そちらのところで心理係といったものを設置する予定でございます。そちらの心理係につきましては、心理診断ですとか愛の手帳の関係といったところで、そういった業務をやってまいりますので、障がい者の方の相談につきましては、心理職を中心にやっていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆石川すみえ   よろしくお願いします。  人員体制についてお伺いしていきたいと思います。  本編3-2の14ページのほうに、管理職を除いた人員体制が書いてありますが、米印の二つ目を見ますと、子ども家庭支援員・虐待対応専門員、心理担当支援員を含む。というのがありますが、これらの職は正規職なのか会計年度任用職員なのかを教えてください。 ◎児童相談所開設準備課長   米印のところに書かせていただいております子ども家庭支援員・虐待対応専門員、心理担当支援員でございますけれども、15ページのところをご覧いただければと存じます。  15ページの一番上に、市区町村子ども家庭総合支援拠点(配置基準数)とございまして、(仮称)子ども家庭総合支援センターに配置する正規職員といったような形で載せさせていただいてございまして、子ども家庭支援員5名、虐待対応専門員6名、心理担当支援員2名といった形で、全て正規の職員でといった形で考えているところでございます。 ◆石川すみえ   次に、16ページのところで任期付・経験者採用計画というのが書いてありますけれども、令和4年度には所長・課長職を2人、経験者で採用予定ということがありますが、これはどこの課の担当になるのでしょうか。 ◎児童相談所開設準備課長   計画書の16ページにございます所長・課長、令和4年度の任期付・経験者の2名でございますけれども、今のところの予定としましては、援助課長が1名といったところと、あと今現在、組織の要求をしている段階でございますけれども、法務担当課長といったところで常勤の弁護士を配置したいと考えてございまして、こちらを課長職でというふうに考えているところでございます。 ◆石川すみえ   特に援助課を経験者採用で考えているということなんですけれども、その理由について教えてください。 ◎児童相談所開設準備課長   援助課につきましては、虐待等非常に専門的な仕事のほうが入ってまいりますので、援助課長につきましては、児童相談所を経験されている方で管理職等をやっていらっしゃった方の職員採用をしていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆石川すみえ   次、25ページで一時保護所の業務というのがありまして、生活面のケア、食事、健康管理、教育・学習支援等というのがあるんですけれども、これらの業務に従事する方というのは正規の方なのか、会計年度の方なのか教えてください。 ◎児童相談所開設準備課長   こちらの職員につきましては、正規職員と会計年度任用職員、また特別職非常勤といったところを考えてございます。基本的に生活面を見ます保育士、児童指導といったところを37名ほどの組織にしたいというふうに考えてございまして、そのほかに事務職2名と看護師2名といったようなところの職員を正規職員として考えているところでございます。失礼いたしました。あと心理職も含みます。心理職も2名でございます。合計43名の正規職員といったところを検討しているところでございます。  また、会計年度につきましては、現在、人事課のほうと協議を行っているところでございますけれども、学習関係の学習指導員さんといったところを4ポスト程度、また、夜間対応指導員といったところで、正規職員と一緒に24時間365日保護所の運営を行いますので、夜間対応指導員さんを3ポスト程度、それから、お子さんたちの健康面等を見ていただきますお医者さんですとか歯科医師さんといったところを特別職非常勤職員でといったところで今検討している最中でございます。 ◆石川すみえ   教育・学習支援等のところでお伺いしたいんですけれども、こちらは会計年度で今検討しているということなんですが、ここに来る先生たちは、板橋区教育委員会との関係があるのかなというところ。というのは、子どもの一時保護所内での学習権というところは大きな課題に全国的にもなっていますから、そこのところの見解をお伺いしたいんです。 ◎児童相談所開設準備課長   教育委員会と今現在、打合せをしてございまして、私ども、お子さんの幅も2歳から18歳未満といった形で保護所をやってまいりますので、どういった方にお願いするのかといったところを今現在調整している最中でございます。 ◆石川すみえ   一般的に児童相談所、一時保護所、あと教育委員会との連携というのがうまくいかないということも聞くものですから、きちんと連携を取って進めていっていただきたいと思います。  あと、職員さんたちのケアというんですか、やはりすごく児童相談所は権限が大きいところになると思いますし、精神的にもしんどい場面というのが多々あると思うんです。そういった職員さんたちのケアというのは、どのように行う予定なのか教えてください。 ◎児童相談所開設準備課長   こちらのほうも、今要求といいますかお願いをしている最中でございますけれども、産業医にこちらの児童相談所のほうへお越しいただきたいというふうに考えているところが1点と、あと衛生委員会的なものを児童相談所のところでつくりまして、そういったところで職員の働き方等も検証をしていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆石川すみえ   次、26ページに社会的養護についての記載がありますが、里親の業務も板橋区で行うことになりますが、なかなかまだ板橋区内の方で里親をされている方が、認定が下りている方が少ないと思うんです。この里親倍増計画というのは、国の方針としてもあるわけですけれども、そこと並べて板橋区はどういうふうな具体的な数値目標を持って、何年かけて取り組んでいくのかというところ、今お示しできる範囲で教えてください。 ◎児童相談所開設準備課長   里親の関係でございますけれども、今現在、板橋区内、養育家庭の登録が20、専門の登録が2、親族の登録が2といったところで、24家庭という形になってございます。私ども、センターを開設しまして5年をめどにしまして50名程度といったような形で目標としていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆石川すみえ   専門的な見地から見ても、1小学校区に1人の思春期のお子さんを預かれる里親さんというふうなのが挙げられていますから、今教えていただいた数値目標、ほぼ一緒かと思いますので、すごく大変な目標かと思いますけれども、着実にステップアップして目指していっていただきたいというふうに思います。  次、29ページで児童相談所設置市の事務というのがたくさん下りてきて、一覧で16個挙げていただいていますけれども、この事務がきちんと移行されるかどうかというところの進行管理というのはどの部署でなさっていて、その進み具合はどうなっているのでしょうか。 ◎児童相談所開設準備課長   児童相談所の設置市の事務でございますけれども、委員ご指摘のとおり16の事務がございます。昨年から担当課を決めまして準備を進めているところでございます。今現在、7月から東京都の説明会等がこの事務の中で少しずつ始まっているといったような状況になってございまして、各所管も東京都等に出向きまして、今、勉強のほうをしているというような状況でございます。  私ども、児童相談所を設置するに当たりまして検討会というものを年4回ほど開催してございますけれども、その年4回の検討会の中で設置市の事務の各課の進捗状況といったものを随時委員の中で共有しているというような状況でございます。 ◆石川すみえ   最後に、一時保護所、児童相談所というのは、子どもが家庭にいられなくなった場合の場所を確保するというところかと思うんですけれども、コロナ禍で両親が陽性になった、子どもは陰性だったという場合の子どもの居場所の確保というのは児相がやっている自治体もありますが、これについての検討は今板橋はどうなっていますか。 ◎児童相談所開設準備課長   コロナ禍でのお子様のお預かりといったようなご質問でございますけれども、先行区の中でも、ホテルを借り上げて、そこのところで一時的な保護所といったようなところでやったというような区も聞いているところでございます。まだ私どものところで明確にこういった対応をしようというのはまだ考え切れていない部分はございますけれども、先行区の参考事例等を参考にさせていただきながら検討を進めてまいりたいと考えてございます。 ◆石川すみえ   感染症の状況は、もう本当に逼迫したものがありますが、そうすると、令和4年度の7月に児童相談所機能がスタートしてから、このコロナの対応ということもスタートするという理解でよろしいですか。 ◎児童相談所開設準備課長   委員のご指摘のとおり7月開設になりますので、それまでにマニュアル等も整備しましてやっていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆おばた健太郎   何点かだけお伺いいたします。  16ページの児童心理司の人数のところなんですけれども、児童心理司や児童福祉司は有資格ということなんですが、臨床心理士ですとか公認心理師の資格の有無という点について、まずどのように扱っていらっしゃるのか教えてください。 ◎児童相談所開設準備課長 
     特別区の職員の採用の中で、経験者採用というものがございまして、児童心理といったような職がございます。その中で、心理に関する業務といったところで、児童心理司、臨床心理士、公認心理師、スクールカウンセラー等といったところで、心理に関する相談対応・指導等に従事するといったような形で明記をされているところでございます。 ◆おばた健太郎   ありがとうございます。  今、この板橋区の(仮称)子ども家庭総合支援センターでは、国の基準よりも多くの人員を配置して手厚くした形でスタートしているなというところは非常にありがたいなと思っているんですが、その中で児童心理司の方々が、臨床心理士ですとか公認心理師という、いわゆる、公認心理師は国家資格、臨床心理士は民間資格ですけれども、その資格を有しているか有していないかというところについては把握はなさっているのでしょうか。 ◎児童相談所開設準備課長   申し訳ございません。一人ずつのそういったところの、どのような資格を持っているのかといったところの確認はまだ取れていないような状況でございます。 ◆おばた健太郎   心理関係の方々で様々な経験をなさっている方というのはいらっしゃるんですけれども、その中で児童相談所というのも当然選択肢の中に入ってくると思うんです。そういったときに、板橋区の(仮称)子ども家庭総合支援センターが具体的にそういった心理職の方々に対して、こういった仕事を提供していますよというようなことを具体的に出していかないと、私の心理士の知人に様々お話を伺いますと、児相って大変だというイメージが非常に先行していて、なかなか厳しいというような意見もありますので、そういったところについてのご認識はいかがでしょうか。 ◎児童相談所開設準備課長   心理士の仕事の関係でございますけれども、児童相談所で主に扱うものが、愛の手帳の判定業務といったような形になります。今、この愛の手帳の判定業務につきましても、東京都のマニュアルを参考にいたしましてマニュアルづくりをしているところでございます。  また、心理職につきましては、令和2年度に、他の自治体の児童相談所で心理職を長く20年近く勤めていた者を採用することができましたので、その者の知見を今落としてもらっているというような状況でございます。 ◆おばた健太郎   現状についてはよく分かりました。  今加配をした状態というか、基準よりも多めの状態でのスタートで大変いいんですけれども、今後例えばさらに対策が必要だというような事態になったときのために、今後新たに採用する方々のためへの対策といいますか、そこについてはいかがでしょうか。 ◎児童相談所開設準備課長   今後につきましては、研修等を積極的に実施していくといったところ、また特別区におきましても、職員研修所でかなりいろいろ研修をやっていただいているという部分がありますので、自分の区の中の研修だけではなく、特別区職員研修所の研修等も活用しながら自己研さんのほうに努めていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆井上温子   最初に、要保護児童対策地域協議会のことについて質問したいんですけれども、私自身、以前から、要対協の中にNPOだとか地域団体とかを、特に個別ケース会議で、その子の様子とかを分かっていらっしゃる団体がいる場合には、NPOとかそういった地域活動団体を入れていくということが必要なんじゃないかというふうに話していたんですけれども、現在どのようになっているかお聞かせください。 ◎子ども家庭支援センター所長   現在、NPOの方は個別ケース会議等には特には参加いただいていない状況で、情報提供を頂いたところで連携していくという部分での連携でございます。 ◆井上温子   要綱自体にNPOとかというのが追記されていないということなのでしょうか。何か国のほうでは、一応そういったNPO団体だとか地域団体が加入できるような形で要対協について説明がなされているんですけれども、以前、板橋区の要対協の文面を見たときに全く入っていなかったというところがあったので、今急速に子ども食堂だとか子どもの居場所とか学習支援だとか区内でもすごく広がっていて、ネットワーク化というのも基本構想の平成29年のときにも、子育て支援団体のネットワーク化みたいなことがうたわれていて、現在そういったのもあって、きっとネットワーク化というのが進んでいるんだと思うんですけれども、そういった動きを踏まえると、きちんと板橋区の中にも、必要があればそういった団体を入れていけるような形に整えていくステップアップが必要かと思いますが、いかがでしょうか。 ◎子ども家庭支援センター所長   制度的には現状でも、NPOは明記していませんけれども、NPO団体を排除するという形ではございませんので、来年度、(仮称)子ども家庭総合支援センター開設に向けては、どういった連携ができるのかというのは検討していかなくてはならない課題かと認識してございます。 ◆井上温子   ぜひ前に進めていっていただいて、地域団体との連携というのを進めていっていただけたらなと思います。  8ページのほうなんですけれども、(仮称)板橋区子ども家庭総合支援センターの一番下のところにも、下から2行目の行に、地域資源等を活用した施策を展開しますとあるんですけれども、これはどういったことを想定されているのか、地域資源というのはどういったことを検討されているのかお伺いさせてください。 ◎児童相談所開設準備課長   地域資源でございますけれども、今現在、子ども家庭支援センターでやっておりますファミリー・サポート・センター事業ですとかショートステイ事業、育児支援ヘルパー事業といったものもございますし、子ども家庭部内でも様々なサービスの事業を展開してございます。また、障がい関係では、福祉部のほうでも様々なサービス等を行ってございますし、健康福祉センター等でも様々なサービス等を行ってございますので、まずは区の中の資源を有効的に活用させていただきながら、また、外部の関係機関との連携も密にしながらやっていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆井上温子   何か地域資源というと、やはり地域の資源ということが私は思い浮かぶんです。多分区側が話しているのは区でやっている支援なので、そこに大きな乖離があるなと思っていて、地域資源というのは区がやっていることだけではないので、そこをかなり意識してやっていっていただきたいなというふうに思います。  これも以前からお伝えしていますとおり、支援が必要なお子さんたち向けに、国は子ども宅食といったものを制度として始めていて、児相で扱っているケースも含めて、家庭への食事の配食とともに、お子さんの状況を見守るというような活動も全国で何か所か出てきているわけでございます。そういったところをもう少し生かしていっていただけたらなと思っていまして、やはり児童相談所が板橋区に開設されるということは、東京都に、22区にそれぞれできるということは、もちろんきめ細かなサポートができるということでいいことだとは思うんですけれども、しかしながら、やはり児童相談所の職員さんが日常的に気になっていたとしても、ご家庭の様子を確認するということはまず不可能だと私は思っています。そのときに、やはり日常的なサポートとして、区内の地域資源というのをもっともっと強くしていくということは大事だと思っていまして、そのときに、今板橋区がやっているような制度だと、まだまだ弱いなというふうに思っています。  児童相談所を開設、本来は設置と併せてこういった子ども宅食とか、地域で子どもたちの家庭を見守れる仕組みを、もちろんハードルが高いのは分かりますけれども、個人情報の問題だとか団体との信頼関係とか研修とかいろいろあるとは思いますが、そういったことも含めて前向きに進めていく必要があるんじゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎児童相談所開設準備課長   委員ご指摘の部分、要対協のほうが中核となりまして、電話、訪問等によりまして定期的に支援につなげていくといったような事業展開のことだと思います。  先ほども答弁させていただきましたけれども、まず、要対協のところの部分、今現在、見直しをかけてございますので、そこの部分につきまして、委員からのご指摘の部分も含めまして検討を今年度少しさせていただきたいというふうに考えているところでございます。 ◆井上温子   特に今コロナ禍で、本当に大変なご家庭が増えていらっしゃるなというふうに思っていまして、なかなか児童相談所では日常の様子というのを見られないこともあると思うんですけれども、やはり児童相談所じゃないからできることというのもあると思いますし、そこは連携してやっていければというのは、今すごくいろいろな地域団体が増えていますけれども、聞かれることなので、ぜひ検討していただきたいと思います。  個人情報の壁がやはり大きいと区はおっしゃるんですけど、区から個人情報を必ずしも全て出す必要はないと思うんです。この方は虐待を受けたんだとか、そういった内容まで出さなくても地域団体と連携できる可能性は高いと思いますし、児童相談所が関わっている案件なのか、そうじゃないのか、そこはだんだん話が進んでいく中でやっていければいいことだと思うので、サポートが必要な家庭を民間の団体に紹介するというところから進めている他地域の事例もありますので、その辺はハードルを少しずつクリアしながら育てていけるようにやっていただけたらなというふうに思います。  あと、21ページのところなんですけど、相談・通告受付の流れで、基本的に48時間ルールということで、48時間以内に、通報を受けた場合は安全を確認するということが大事になってくるのはもちろん存じているところなんですけれども、48時間以内に安否が確認できなかった場合というのは、どういうふうなことになっていくのかなというのがちょっと気になっていまして、お答えいただけたらなと思います。 ◎児童相談所開設準備担当部長   基本的に、48時間以内に児童相談所の職員あるいは第三者というか間接的にでもいいんですけれども、子どもの安全を確認することになっております。ただし、その確認ができなかった場合ですけれども、その場合はケースによりけりなんですが、必要な場合は立入調査、臨検、捜索といった強制的にでも子どもの安全を確認するというふうなことを行うこともあるというふうに考えております。 ◆井上温子   あと、31ページのところなんですけれども、警察との連携というのが必要になってきますよということで、特に子どもを保護するときに当たっては、警察の立会いというのは必須になるのかなと思うんですけれども、保護するときというのは、警察を必ず呼ぶのか否かというところ。あと、警察は多分保護できないですよね。児童相談所の職員さんが子どもの保護を行うんだと思うんですけれども、そこの警察との保護する際の役割分担とか、その辺についてお答えいただけたらと思います。 ◎児童相談所開設準備担当部長   ただいまの保護する場合の警察との連携についてですが、必ずしも警察と一緒に一時保護するというふうなことではなくて、例えば保護者と子どもが離れているときには、子どもを保護して、すぐ保護者のほうに子どもを保護したというふうなことを話しにいくということになります。ただし、子どもと保護者が一緒にいるような場合について、それは例えば立入調査をするような場面が多いかと思いますが、そういった場合には、警察と一緒に立入りをして、その場で話をして子どもを保護するというふうなことがあるかと思います。 ◆井上温子   すみません、そうですね。一緒にいるときのことを想定していて、なかなか保護を受け入れてもらえないケースで、警察が大体登場してくると思うので、そういったところの対応がお聞きしたかったので、ありがとうございました。  26ページなんですけれども、子どもが権利の主体であるということが3行目に書かれているんですけれども、子どもが権利の主体であるということを児童相談所でも(仮称)子ども家庭総合支援センターでも取り入れて生かした部分というのを教えていただけたらと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎児童相談所開設準備課長   子どもの権利の部分でございますけれども、例えば一時保護所のところで申し上げますと、一時保護所で子どもからの意見箱を置くですとか、子どもの権利ノートをお渡ししまして、子どもの権利につきまして説明をさせていただくですとか、あと第三者委員で弁護士の先生とかに来ていただいて、お子さんたちから意見のほうを酌み取っていただく。また、保護所のところの運営状況等を確認するために外部の評価制度、第三者評価制度などを導入してといったようなところで子どもの権利のほうを考えていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆井上温子   すごく大事なところだと思うので、ぜひ先進事例とかの研究を重ねながら、そこの部分は大事にしていっていただけたらなと思います。  もう一つお聞きしたいのが、今、児童相談所のルールづくりがどのように行われているのかというところでして、例えば児童相談所によっては、個人の衣服とかを持ってきちゃいけないだとか、私物は一切禁止ですよと。結構厳しいところの例を聞いていると、紙とペンでも使っていい場所が決められていて、連絡先交換を防ぐ意味があったりだとか、そこの一時保護所内で連絡先を交換したことが後でいろいろ事件に発展することがあったからだというような話もあったんですけれども、その辺のルールづくりの現状について、どのようになっているかお伺いさせてください。 ◎児童相談所開設準備課長   保護所のルールの部分のご質問でございますけれども、衣服や私物につきましては、保護者の方とよくご相談させていただきながらといったところで、一律的に全部駄目ですといったような対応はしないでいきたいというふうに考えているところでございます。  また、紙とペンといったようなご質問もございましたけれども、そういったところもお子さんの意見といいますか、お子さんの意思に任せる。職員のほうからもきちんといろいろ説明してといったような形にはなると思いますけれども、そういった対応でぎちぎちにといったような保護所にはしたくないというふうに考えているところでございます。 ◆井上温子   いろいろなところに家庭的な雰囲気にしていきたいということが書かれていて、できるだけ施設っぽいところではなくて、家っぽい家庭的な雰囲気の場所になったらなというふうに私自身も思ってはいるんですけれども、ルールがある程度つくられたら、ぜひ一度お見せいただけたらうれしいなと思っていて、なるべくルールとかを緩めてあげたいというところと、私が聞いた例だと、一時保護所にまだいらっしゃる方が、もう出ていく方にそういうメモをお渡しして、そこでほかの人に連絡を取ってほしいんだということで、いろいろなっていったということがあったので、そういう危険性。あと一時保護所の中での人間関係というか、強い者と弱い者というのがやはり分かれてしまうときというのがあると思いますし、安全を見てあげなきゃいけない部分というのはすごく強くあるとは思いますので、紙とペンが駄目だというのは究極、ちょっと信じられない部分だったんですけど、そこも含めて危険なことがないようにぜひやっていただきたいなと思いますので、お願いしたいと思います。  あとは、理念みたいなことも書かれていましたけれども、例えば施設という言葉を、以前、私自身は使わないでいけたらいいんじゃないかだとか、措置という言葉も結構違和感があったりだとか、保護だとか、児童相談所の中で普通に使われる言葉に違和感があることというのは往々にしてあると思うので、子どもたちと施設、一時保護所の中で話す言葉遣いとか接し方とかというのも、クレド的な形なのか分からないですけれども、ぜひ作成をしていっていただきたいなと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎児童相談所開設準備課長   保護所内でのお話でございますけれども、温かみのある場所となるように、職員のほうとしましても、基本理念等をつくりましてやっていきたいというふうに考えているところでございます。  今現在、保護所のマニュアル等を作っている最中でございまして、お子さんに関しましては4つぐらいのルールをつくっていきたいと思ってございまして、自分を大切にするですとか、他人を大切にする、また物を大切にする、あとは決められたスペースを守るといったような4つのルールを基にやっていきたいと思ってございます。委員ご指摘の部分も含めまして、今後、マニュアルづくりを進めていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆井上温子   あと聞きたいのが、子どもを保護した後の親のサポートというのが、どういった形で行われていくのかというのも知りたいなというところで、いろいろなケースがあると思うので一概には言えないと思うんですけれども、かなり精神的にきつくなってしまう親御さんもいたりすると思うんですけれども、もちろん児童相談所は子どもの安全が第一なので、子ども第一だということはもちろん認識していますが、親御さんのサポートというのは、どのように、どこの課というか係がというか、継続的に行っていくのかというのもお聞かせください。 ◎児童相談所開設準備課長   ケースワークにつきましては、援助課の援助1係、2係といったところで児童相談所の部分につきましてはやっていきたいというふうに考えているところでございます。  親御さんのサポートでございますけれども、児童福祉司等の職員を配置させていただきますので、児童福祉司が子どもの相談にも親の相談にも乗らせていただくような形にしたいと考えてございます。また、場合によりましては福祉事務所ですとか健康福祉センター等、また外部の機関等もあると思いますけれども、そういった専門分野のところにつなげていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆井上温子   将来一緒に暮らせるケースと暮らせないケースと様々だとは思うんですけれども、どちらにしても、やはり親御さんのケアというのは必要になってくると思いますので、そこはぜひ大事にしていっていただきたいなと思います。  結局、親御さんにとっても、もともと被害者だった方というのもいらっしゃったり、あとは加害してしまうんじゃないかと自分自身が怖くなってしまうという方の声も聞いたことがあるんですけれども、そういった加害者のケアというのもあんまり聞いたことがなくて、民間団体だと、DVをしてしまった側が参加するような勉強会とかもあるんですけれども、何かそういったところの範囲までは考えていらっしゃるのかなというのが、今、民間任せだなというふうな印象がありまして、その加害してしまった側とか、昔被害に遭っていて大人になった方のケアだとか、そこだけ最後に聞けたらありがたいです。 ○委員長   では、井上委員の質疑の途中でありますけれども、20分を経過いたしましたので、他の委員で質疑がありましたら挙手を願います。          (「なし」と言う人あり) ○委員長   特にないようでしたら、さらに質疑がありましたら、井上委員、どうぞ。 ◆井上温子   今のだけ聞けたら大丈夫です。今の質問だけ答えてもらえたら。 ○委員長   では、今の質問に対する答弁をお願いします。 ◎児童相談所開設準備課長   私どものセンターで児童福祉司、児童心理司等を多数配置する予定でございますので、そういったもともと被害者だった方ですとか加害をしてしまいそうだといった方につきましては、丁寧にケアをしていきたいというふうに考えてございます。  また、精神科医といったものもこちらのほうに来ていただいてといったところもございますので、そういった部分でもやっていきたいと思ってございます。 ◆井上温子   ありがとうございます。 ○委員長   それでは、本件については、この程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、令和2年度 板橋区子ども家庭支援センターにおける児童虐待の対応についてを議題といたします。  本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。          (「なし」と言う人あり) ○委員長   それでは、本件について質疑のある方は挙手願います。 ◆間中りんぺい   お願いします。  まず、2ページ目の(6)の連絡経路別通告件数の警察のところが、令和元年と本年もゼロ件ということになっていますけれども、例えば北児童相談所のほうには615件ということで、警察からもたくさんの連絡が来ているんですが、この子ども家庭支援センターにはゼロ件で、北児相にこれだけ行くというのは、何が違うのかなと思って、教えてもらえますか。 ◎子ども家庭支援センター所長   今の児童相談所からの通告というところなんですが、その下の(7)東京ルールに基づく連絡調整という部分があるんですけれども、こちらはもともとあったルールなんですが、令和元年10月から送致ということで、警察からの通告ですとか近隣からの泣き声通告など、これまで児相と警察が対応していた部分で、地域にある子ども家庭支援センターが対応したほうがよいということで児相が判断したものを、そのまま対応を子ども家庭支援センターのほうに依頼するというか、対応してもらうということで来る制度がございます。これが令和元年の半年で38件だったものが、ここに書いてある253件というところで、これはかなり増えています。  その次のページの北児童相談所速報値においても、警察通告が353件から615件と、こちらも倍近い数に増えていますので、そういった対応がそのまま今度、子ども家庭支援センターのほうに来て通告につながっているということでございます。
    間中りんぺい   でも、項目自体が別になくても問題はないということなんですかね、ここに書かれていなくても。  2ページの(6)の警察のゼロ件というのが、別にこの警察という項目がなくても成り立つことは成り立つ。 ◎子ども家庭支援センター所長   失礼しました。警察からの通告につきましては、基本全て児童相談所に一回行くということになっていますが、警察から直接来るということはないというのがルールでございます。 ◆間中りんぺい   ありがとうございます。  そのまま右に行って、他自治体から48件ということで、これもそこそこの量があるんじゃないかなと思うんですが、この他自治体というのは、主に隣接区なのかそうじゃないのか、内容的にはどんなふうになっているのか教えていただけますか。 ◎子ども家庭支援センター所長   他自治体ですけれども、こちらは転入してくる方が主でございまして、他自治体、それは本当に北海道から沖縄まであるんですけれども、転入してくるまでの前の自治体で支援をしていた方につきましては、板橋区においても継続して支援をしてほしいということで書類が来ますので、その件数が48件ということでございます。 ◆間中りんぺい   分かりました。あんまり近隣というよりは、転入とか転出とかそういったことということですね。分かりました。ありがとうございます。  最後に、アドボケイトということについて少し前から導入のお願いをしているんですけれども、国のほうでも言われています。そういった第三者による子どもの意見聴取の機関という仕組みができれば、より緻密に子どもへのケアをすることができるんじゃないかと思うんです。昨年ですか、広島で保護中に亡くなってしまった子どもの事故もありましたけれども、そのときに広島県が出した調査報告書の中に、再発防止策というのが幾つか書かれていましたけれども、その再発防止策の一番最初に書かれているのもアドボケイトの導入ということだったんです。そういったことを仕組みとして導入することで、今ここに浮かび上がってこないような実態も見えてくるんじゃないかと、そういう仕組みが必要なんじゃないかと思うんですが、ここに現れてこないような虐待についてと、それをしっかりと認知をするためのアドボケイトについては、今どんなふうなお考えを持っているのかということをお聞かせいただきたいと思います。 ◎児童相談所開設準備課長   アドボケイトのご質問でございますけれども、先ほど(仮称)子ども家庭総合支援センターの部分で、子どもの権利ノートですとか第三者委員といったようなお話をさせていただいたところでございまして、保護所の部分では今現在、そういったところでどのような形の意見表明を取り入れていくかといったところを考えているところでございます。  また、区全体のところにつきましても、子どもの権利をどうやっていくかといったところを、今現在、子ども家庭部内で議論をしているところでございますので、アドボケイトにつきましても、そこの議論の中で検討を進めていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆間中りんぺい   ありがとうございました。 ◆大田ひろし   これは子どもの虐待に関する報告なので、非常に私自身も社会的な関心を持っていますし、それが大変増加しているということが危惧されるところなんですけれども、これは毎年この時期に子家センのほうから報告いただいて、昨年のも読ませてもらいましたけれども、今年はさらにこれが急増していますよね。コロナでということで前回もそういった原因も少しは書かれていたのかなと思うんですけれども、ここまで広がっていて、約倍増に近いものもありますし、相談件数こそ、それでも1万件も増えているわけですけれども、受理件数が非常に増えていると思います。ここら辺のところは、どのように分析されているのかというようなことをまずお聞きしたいなと思っています。 ◎子ども家庭支援センター所長   虐待の件数でございますが、確かに平成30年度から令和元年度の伸び率よりもさらに多い、令和元年度から令和2年度で1.6倍に膨れ上がってございます。最初に間中委員のところの質問でお答えした部分もあるんですけれども、まず、東京ルールの改正というところで、逆送致253件というのが大きいところと、あとそのほかの学校、こちらの2ページ目の(6)通告件数のところを見ていただきますと、学校もかなり増えている、保育園も微増だが増えている、あと近隣の方も増えているということで、関係機関の方々が、虐待に対する厳しい目を向けていただいているのかなというのも1点あろうかと思います。  やはりコロナ禍でお父さん、お母さんが家にいる時間が増えて、警察通告、面前でのDV、けんかが増えているというのもあるんですけれども、そういったことを敏感に感じていただいてご通告いただく。あと、泣き声とかでもそうですね。行ってみたけれども、ただ大声で泣いていただけという場合も結構あるんですが、そういったケースでも通告いただいて、我々見て、何もなければ安心ですし、そういったことでいろいろな要素が相まって増えてきているのかなというところで分析をしているところでございます。 ◆大田ひろし   それは通告してくださっている方々がいろいろいるということで件数が増えているということだけれども、実態として子家センが受けている受理件数だけでこれだけあるわけでしょう。相談も含めると、それは重複するかもしれませんけど、6万9,000件もあるわけですよね。いろいろな誤報とかもあるのかもしれないけれども。  このトータル1,187件、去年が744件ですから、4つの虐待種別に分けたところのものですけれども、そこら辺の増え方というのは、それだけの分析しかできていないんですかね。増える要因。例えば、身体的虐待だって1.5倍ぐらいになっていますよね。それから、性的虐待も、件数は少ないかもしれないけれども、やはり16件に増えているし、ネグレクトもそうだし、心理的虐待というところなんですけど、そこら辺はあまりそういう議論というのは特にないんでしょうか。あるいは、そういうものをきちんと検証するというか、原因というものをやはりある程度見ていかないと、根本的なところまでできないのかなと思うんですけれども、どうでしょうか。 ◎子ども家庭支援センター所長   やはり一番多く増えているのが心理的虐待というところで、ここが昨年度から倍増しております。やはりここが一番大きいとは思うんですけれども、冒頭申し上げました、子どもの面前でのけんかが増えている、コロナ禍においてご家族が一緒にいる時間が長くなったということがあるのかなというところが1点あります。それがエスカレートして子どもを殴ってしまう、身体的にぶつかっていってしまうということもあるのかなと思っています。  こういった個々個別ケースのものについては、要保護児童対策地域協議会、要対協の個別ケース会議というところも、かなりの回数を重ねて関係機関が集まって、先ほど言った健康福祉センターですとかは保護者のお母様のケアですとか、または貧困ということであれば福祉事務所も入ってきますし、もし障がい等であれば、障がい者の分野の方に出ていただくとか、そういったところで個々個別のケースについてどういう支援がいいかというのを会議の中で検討しているという状況でございまして、大きく言うと、すみません、全てのケースについて総合的にというところは細かくはまだ見えていない部分はあるんですけれども、やはり心理的虐待が増えているというところは、子ども、警察の通告、警察の臨場が増えているというところは、やはりコロナの影響もあるのかなというふうに考えているところでございます。 ◆大田ひろし   今回、予防対策課のほうに自殺対策の担当係長をつくりました。これも1つは、やはりコロナもあるでしょうし、そこの経済状況が悪化して死を選ぶという方々も増えてきているというのもあるんだと思いますけれども、同様にコロナ禍で、あるいは若い夫婦が生活のことも含めて子どもに向いていくというようなことがあるのかもしれないし、様々な要因はあると思うんですが、決して多いことがいいということではなくて、これに対処されている方々も、これだけ増えてくると、逆に言うと、今の保健所じゃないんですが、相当逼迫しているのかなというのが反対に感じてしまうんですね、そこまで手が回らない。  今、保健所が言われているとおり、本来やるべきことができなくなってきているという状況ですよね。それに近くなっていく状況も、真剣に考えていくと、これだけ増えてくると、人をどんどん増やしていくんだったら別ですけれども、子家センでそんなに人は増えていないと思うんですよ、職員数は。そういう中でこれだけどんどん増えていったときに、本来できている作業が今できているのかというのがちょっと心配になるんですが、担当課長としては、今どういう状況になっているのか分かりますか。増えていますよね。  もう一つ言うと、例えばこれ、繰越し数というのも過去三年度ありますが、去年は464件引き継いできたんだけど、令和3年度に繰り越しているのは832件ですから、これも倍増しているわけ。さらに新しい件数が増えていくということになってくると、要するに、単純にいうと、今まで100やっていた仕事を、今度200やらなきゃいけないという状態になっているんじゃないかなという心配があるんですけど、そこら辺のところというのは、今どんなふうに精査されているのか。 ◎子ども家庭支援センター所長   まず、確かに業務量が増えているのは見て明らかなんでございますが、今年度の体制というところでは、定数としては変わってはいないんですけれども、過員で人を増やしているという部分がございます。また、昨年度まで会計年度ということで非常勤職員、週4勤務だった職員を、全て正規職員に今年度振り替えることができたというところで人の充実は図れているかなと。  昨年度、虐待コーディネーターという虐待を専門に扱う、これは会計年度任用職員なんですけど、非常勤職員、去年二人の枠を採れなかったのが、今年6月から採れたというところで人員の確保は大分できているというところはあります。  また、人材の育成というところも来年度を見据えて大事だなというところで、法律相談または精神科医相談といったところのケースワークに必要な部分の知見を深めるという研修も行っていたり、あと児童相談所の経験を積んだ職員を複数名、子家センにも配置させていただいているので、そういった児相からの知見も併せ持ってやっていくというところで、人を増やす、確かにおっしゃるように、じゃあ、倍に増えるかというと、倍には増やせませんので、増えても一人二人の世界ですが、そういった人材育成ですとか人を入れるという、経験者を入れていくというところと、あとまたマニュアル等ももう一度見直して、みんなが同じようなレベル感でスタートできるようなマニュアルの整備も昨年度させていただいて、今年度それでスタートしているというところで、人づくり、組織の立て直し、組織づくりというところをさせていただいているところでございます。  ただ、令和4年には、(仮称)子ども家庭総合支援センターができてきますので、そこではさらに児童相談所の部分も板橋区が見なくちゃいけませんから、そこはもう開設準備課と連携しながら、人をつくる、組織をつくる、運営面を強化していくというのは今後も続けていきたいというふうに思ってございます。 ◆大田ひろし   本当に一生懸命やっていただいていることは、これを見てもよく分かるんですけれども、本当に大変な状況の中で保健所も、あるいは子家センについても、またこれからの児童相談所も、部署としては大変な場所になるのかな。やはり人の命と直結している部署ですので、そういった心配はしていますし、どんどん増員できるような財政状況にはないことも1つなので、これをどうやって知恵を出しながら減らしていくかということは非常に大事なことだと思います。  こういうデータを頂いて、自分たち、我々議員も、やはり今の板橋の状況というのを知ることは非常に大事なので、今後もずっとこれは継続してやっていただきたいんですが、1つ注文を上げれば、虐待の重大虐待あるいは軽い虐待、あるいは何もなかった虐待みたいな、何もなかった虐待というのはないんだけれども、そこら辺のところがなかなか分かりづらい。  例えば板橋で去年の案件で、死に至ったような案件というのはあるんですか、ないんでしょうか。子どもが、身体的虐待あるいはネグレクトみたいなところで起こるんだと思うんですけれども、そういう案件というのはないですか。 ◎子ども家庭支援センター所長   本当にこれは幸運だということを言ってしまってはあれなんですけれども、死に至るような案件は子家センではなかった、板橋区ではなかったというのが現状でございます。 ◆大田ひろし   今後もないとは限らないんだけれども、去年の部分でいえばそうかもしれないですが、大きなニュースになっていないことはそうなのかもしれませんけれども、できれば、もうちょっと何か分かりやすい表示ができればありがたいかなと思います。身体的虐待といっても、どういうところからどういうものまで入っているのか、もっと具体的に聞いていくと、かなり重度のものと軽度なものとの差というのはいろいろあるんじゃないかと思うんですけれども、それもひっくるめて身体的虐待と言っているというケースなのかなと思うんですけれども、できれば、そういうところもちょっと工夫していただけると、もうちょっとありがたいかなと。個人情報もあるので、あんまりできないんだと思いますが。  最後に、板橋区のこういう状況というのは、東京都内あるいは23区の中でもいいんですが、どういう傾向にあるのかという中で、板橋区は突出して増えているわけではない、全てこの傾向で23区がそんな推移なのかどうかというのを伺って終わりたいと思います。 ◎子ども家庭支援センター所長   ありがとうございます。やはり表記の仕方というのはなかなか難しいところがありまして、種別は4種別4分類になりますので、この書き方かなというところになってしまいます。ただ、やはり身体的虐待というのは、おっしゃるように、重篤なものから、ちょっとたたいてしまったというものまであるので、表現の仕方は難しいところなんですけれども、検討できる部分があれば検討したいと思います。  虐待の増え方なんですけれども、やはり全国、東京都ともに増えてはきています。ただ、やはり他区までは調べ切れてはいないんですけれども、板橋区においては伸び方が、東京都よりも多い伸び方をしておりますので、やはりそこら辺は、見ていただくと北児相が800件から1,000件になっていますし、板橋区の場合は744件から1,187件というところで増え方が大きくなっていますので、全国的に見ても伸び方は高いのかなというふうに想定はできるんですけれども、やはりその中の一番大きい要因が、児相からの逆送致253件というのがかなり大きい数を占めていますので、そういったいろいろな複合的な要素があって、全国的に見てもちょっと高い伸び率になっているのかなというふうに考えています。 ◆大田ひろし   ありがとうございます。 ◆井上温子   (2)の虐待通告における再通告数について質問させていただきたいんですけれども、性的虐待のところで再通告が3件という形で上がっているんですが、これというのは、援助方針が何か違ったのか、それともどういった状況で再通告ということが起きるのかというのが気になりまして、先ほどの設置計画書の中においても、性的虐待については警察、検察、総合支援センター三者で速やかに援助方針を決定しますというふうにあるんですけれども、再通告というのが性的虐待であるんだというのがちょっと不思議に思った部分があったので、ご説明いただけたらと思います。 ◎子ども家庭支援センター所長   申し訳ありません。性的虐待につきましては、委員おっしゃっていただいたとおり、区でキャッチしても、すぐ児童相談所のほうに対応をお願いするという形になってしまうので、どういう方針でやったのかというのまではちょっと分からないというのがありますが、本当に初期調査だけ区で担って、やはり専門の研修ですとか専門の資格を持った職員がお子さんですとか子どもに面接をするというのが基本ルールになります。それは、そのスキルもそうですし、何度も同じことを聞くというのは、やはりお子さんへの負担もかなり大きいので、そういった意味で児相が全て対応していますので、援助方針がどうだったのかというのまでは分からないというところなんですが、一応うちが送致した後に、また違うところからも同じような情報が入って、また送致するということはありますので、そういった形かなというところで、申し訳ございません、そこまでしかご答弁ができません。 ◆井上温子   何か再通告となると、本当にかわいそうだなというのがあって、もちろん身体的虐待もネグレクトも心理的も全てそうなんですけれども、ここの再通告というのがなるべく起きないような援助方針、一番正しい援助方針なんてつくるのはなかなか難しいと思いますけれども、今後、板橋区が児童相談所を開設するに当たっては、ケースの見直しということにもなってくると思いますので、反省点として、今だと北児童相談所だと思いますけれども、そこから引き継ぐときに、どういうときに再通告みたいな状況になってしまうのかというのは、ぜひ勉強するというかケースを学んでいっていただけたらいいんじゃないかなというふうに思います。  以上です。 ◆石川すみえ   まず、3点お伺いしたいんですけれども、その前に、先ほど、昨年度お子さんが亡くなる事例はなかったということなんですけど、その前の年に母子生活支援施設で赤ちゃんが亡くなっていますよね。あのケースは、区の福祉につながっていて、その中での事件だったので、そういったことがあったということをきちんと踏まえる必要はあるのかなというふうには思っております。  あと、先ほどから皆さんおっしゃっているように、令和2年度の虐待通告の新規の受理件数が増えたという、この分析というところでもう少し私もお伺いしたいんですけれども、コロナで在宅時間の長期化、面前DVというところは私もぱっと思い浮かぶところではあるんですが、保護者の就業の状況、雇用形態の変化というところがコロナ禍で起きていると思うんですね。要は、保護者が失業するというところの影響がどのくらいあったと考えているのか、お願いします。 ◎子ども家庭支援センター所長   その失業、貧困という部分がどこまで当たるかという明確な分析はないんですけれども、やはり失業というよりかは在宅ワークが増えているというところで、一緒にいる時間が増えているというケースで、こちらにふだんいないお父様がいるというところ、通告の主な虐待者は1ページの(4)にありますけれども、上から見ていただくと、母も増えてはいるんですけれども、お父様が倍になっているというところでは、そういったこともあるのかなというところは想定しております。ただ、やはりコロナ禍での失業という部分も、明確なエビデンスはないんですけれども、影響がないとは言い切れないと思いますので、そういったことも踏まえて、やはり家にいる時間が多い、または家でストレスがかかっているというのがあるのかなというふうには想定しております。 ◆石川すみえ   分析というのを、区として一旦まとめて出してくださいという話ではないのかなというふうには思っているんです。ただ、一人ひとりのワーカーさん、職員さんが社会の情勢を積極的に捉えてつかんでいく、その上で個々のケースに当たっていくということが、これまでもやってきたかと思いますけれども、より求められる状況になると思うんです。特に児童相談所を設置するわけですから、そういうことに関して、区の職員が社会情勢を進んで読んで、捉えてつかんでいくということの重荷というんですか、責務というか負担ということについて見解があれば、今言えることがあれば教えていただきたいんですけど。 ◎子ども家庭支援センター所長   確かに一人ひとりの、先ほどの人材育成という部分で職員が近視眼的に一方だけを見ず、多面的に見る職員を育成していくというのは大事なことかなというふうには思います。一方で、ただ、そうはいっても、(仮称)子ども家庭総合支援センターはかなりの規模にはなりますが、そこだけで全てが理解できて把握できるということはございませんので、やはり関係機関、区の機関もそうですし、それ以外の機関もそうかもしれませんけれども、そういった機関が、この児童虐待に対して主体的に自分のこととして捉えていただけるような啓発であったり、連携というのを今後深めていかなければいけないかなと思っています。  我々は中心の旗振り役にはなるとは思うんですけれども、その全てを把握して、全てを介入支援して、全て直すということはできませんので、そういった意味で、どこまでそういう啓発または意識統一が図れるかというのは今後、令和4年7月に向けてさらに深めていきたいというふうに考えております。 ◆石川すみえ   次に、要対協のところで少しお伺いしたいんですけど、地域別実務者会議が19回になっているんですけど、中学校区をもとに区割りし各地区1回とあるんですが、数が合わないと思うんですけど、そのことの説明をお願いします。 ◎子ども家庭支援センター所長   おっしゃるように、先ほど児童相談所開設準備課長からも話がありましたように、22区でやるということで昨年度から始めたんですけれども、やった時期が、例年1月、2月、3月というところで、ちょうどコロナの緊急事態宣言と重なってしまいまして、一応延期もしたんですけれども、年度を越えてしまってできなかったというのが3校ございました。今年度も、今まさにやっている最中なんですが、やはりできなかった学校が5校ほどありまして、そこは今延期をして、まだ時間がありますので、次の機会を模索しているというところで、おっしゃるように、全区でやるのが理想ではあるんですけれども、そういった事情で3回できなかったというところで、そういうところは個別ケースというところで、全員集まれませんでしたので、ケースワーカーのほうで丁寧な対応をしていたというところでございます。 ◆石川すみえ   この会議は、恐らく感染症流行下でもやらなくてはいけないものかと思いますので、工夫を検討して必ず開催していっていただきたいと思います。  最後に、居所不明児についての報告が去年度まではあったかと思うんですけど、これ今年はなくなっているんですが、居所不明児はいなくなったという理解でよろしいですか。 ◎子ども家庭支援センター所長   昨年度までいた居所不明児につきましては年次超過で、海外には行っていると思うんですけど、見つからなかったというところでいなくなったんですが、新たなお子さんが一人今年度はいるんですけれども、その方も今最後の調査中で、恐らく分かるんじゃないかなというところです。  会議自体は、こちらもコロナ禍で延期になってしまって、情報共有を書面でしたのみということで、開催していないというのが、すみません、実際でございます。 ○委員長   それでは、本件につきましては、この程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、所管事項に関する質疑を行います。  学校給食調理室のエアコン設置工事について、3委員より通告がございましたので、要旨、論点に従い、順次、質疑をお願いいたします。  順番は、石川委員、井上委員、元山委員の順番で行います。  それでは、石川委員より質疑をお願いいたします。 ◆石川すみえ   では、学校給食調理室のエアコン設置工事についてお伺いしていきたいと思います。  3か年で行う予定だったものが、コロナの影響でということで2か年でやるというふうな説明をいただいていまして、今年度が19校、令和4年度が16校というふうに伺っているんですが、この工事の進捗について教えてください。 ◎教育委員会事務局副参事[施設整備担当]   工事の進捗でございます。  今年度19校ということで、計画のとおり数については進めさせていただいております。  まず、全体の工期でございますが、10月の初旬から下旬頃までということで、6分割して発注してございます。校数については4校から2校ということで、発注によって数は変わってございます。  現在でございますが、全校、給食室の内部については取付けが完了している状況でございます。それから、夏休みの期間内、8月末までに試運転稼働ができるところについては10校ということでございます。残り9校につきましては、おおむね9月の中で試運転が可能な状況になっているということでございます。 ◆石川すみえ   今、工期についての説明があったんですけど、私、これ夏休み中にやる工事なのかなというふうに思っていたんですけれども、夏休みを超えての工期を最初から設定していた理由について教えてください。 ◎教育委員会事務局副参事[施設整備担当]   工期の設定でございます。  今年度の発注でございましたが、まず社会的要因といたしまして、引き続き新型コロナウイルス感染症拡大の懸念がございました。それから、東京オリンピック・パラリンピック競技大会、このこともございまして、この中でも東京都のほうから、例えば車両規制ですとかそういった制限がかけられているという情報がございましたので、工期のほうについては不調を避ける、そういった理由もございまして、長めの10月という設定でございました。
    石川すみえ   コロナの対応以外で、工期が10月まで延びちゃったことについて、設置に向けた課題というのがあれば教えてください。 ◎教育委員会事務局副参事[施設整備担当]   まず、工期でございます。  そもそも3か年から2か年になった時点で、作業量というんですかね、区内の事業者で賄える量というものが、もともと業界団体と調整した中では結構難しい数字という現状がございました。それを3か年から2か年で計画するということで、2か年で計画の数を必ず設置する、こういった条件をまず設定してございます。  それからもう一つの条件といたしまして、工事を理由に給食を止めることがないように、こういったことを念頭に置きまして、まずは第一に置いたのが、給食室の内部の工事、こちらは必ず夏休みに終えようということで想定をした中での工事でございました。その中で、恐らく説明の段階での差はあったかと思いますけれども、給食室の中にエアコンを設置する、このことに関して稼働という表現と、恐らく取り違った部分はあったかなという、こちらの説明も足りなかった部分もあるかと思いますけれども、そういった中で、「つく」という部分が、取り付けられるという部分と点灯するという点く、その表現の違いがあったのかなという気はしております。今後についても、そういった表現については丁寧に説明していきたいと考えてございます。 ◆石川すみえ   学校給食調理室は、すごく暑くなるんですよね。学校だけじゃなくて調理の現場は本当にすごく暑くなるんですけれども、それで体調を崩される方というのが出てきているというふうに伺っています。  2学期から学校給食調理室のエアコンが稼働しない学校、エアコンが使えない学校数というのは幾つあるんでしょうか。 ◎教育委員会事務局副参事[施設整備担当]   先ほど説明したとおりでございまして、19校のうち10校が2学期から試運転が可能になっておりますので、残る学校については9校というところでございます。今年度予定した工事の中では、というところでございます。 ◆石川すみえ   その9校の中で、職員の方の体調不良の状況とか、そういったことというのは聞いたりしていらっしゃるんでしょうか。 ◎学務課長   学校別の集計等はしておらないところですが、例えば令和2年度につきましては、小学校で18件、学校数で7校、中学校で5件、学校数で3校、熱中症、疑いも含みますが、発生している状況でございます。 ◆石川すみえ   職員の働く環境、直営校とそうじゃない学校も含めてですけれども、環境の改善というのはしっかりやっていかなくてはいけない、整備しなくてはいけないところだと思いますので、来年度こういうことがないようにしなければいけないと思うんですけれども、何かその点についてできることがあるのであれば教えてください。 ◎学務課長   私どもといたしましても、今おっしゃっていただいたとおり、調理員の健康管理、安全管理は非常に重要なものだと考えています。一方、このところ非常に急速に気温が高くなっているという状況に追いついていない現状がございます。エアコンが設置されていない学校につきましては、スポットクーラーやアイスベスト、ネッククーラーなどを導入したり、あと休息時間の回数を増やすとか献立をなるべく温度が上がらない調理で可能なものを用意するとか、いろいろな工夫をしておるところでございます。 ◎教育委員会事務局副参事[施設整備担当]   工事側のほうといたしましては、今年度19校やらせていただきましたので、その中で、例えば学校との調整の温度感というんですかね、もっと早い時期にやらせていただくですとか、夏休みの期間についてもある程度工事優先ですとか、そういったところをもうちょっと業者を含めて主張できるような環境をつくってまいって、その中でどれだけ調整できるかはございますが、今年よりもよくなるように頑張ってまいりたいと思います。 ◆石川すみえ   頑張ってください。 ○委員長   では、次に井上委員、お願いいたします。 ◆井上温子   お願いします。  まず最初にちょっと確認させていただきたいのが、エアコンがない厨房の温度というのは、何度ぐらいに夏場はなっているのかというのをお伺いさせてください。 ◎学務課長   令和2年度に熱中症または疑いが発生した学校の9月の平均ですが、温度は29.5度、湿度が61.5度でございます。ただし、先ほど来お話をいただいているように、例えば回転釜の直近とかはもっと温度が上がったり、そのような状態はございます。 ◆井上温子   板橋区は保健所ももちろんあって、6月からはHACCPも施行されていて、大量調理マニュアルとかを見ると、調理場の温度は何度までというのがあると思うんですけど、それは指摘を受けないのかなというのが率直にちょっと疑問で、工事を今されているところなので、来年には完了するということでよかったなとは思うんですけれども、それまでの対策はどうされるのかなというところが気になるんです。まず、保健所から指摘を受けていないのかということと、あとは食品衛生上、気をつけることというのはどういったところなのかというのをお伺いさせてください。 ◎学務課長   今おっしゃっていただいたとおり、学校には学校給食衛生管理基準がございます。こちらでは、給食室内は温度25度以下、湿度80%以下に保つようにということが規定をされています。  また、保健所からの指摘については、特にこの温度が上がっているということに対して厳しい指摘はございませんが、とはいえ、予断を許さずにやっていかなければいけないと思います。といいますのは、先ほどお話ししたように、どうしても調理場というのは温度が高くなる機器等がありますので、一部温度が高いところもあれば、逆に低いところもある。  特に食材ですが、温かい場所に放置しますと腐敗して食中毒になります。昨年になろうかと思いますが、給食調理場で大規模な食中毒が発生したところがございます。決して他人事と思わずに、食材を冷蔵庫から出したらすぐに加工して調理するというようなことの徹底を今後もやってまいりたいと思います。 ◆井上温子   大量調理マニュアルとかHACCPとかのあれでも、高いやつで25度ですよね。そこで保健所から厳しい指摘がないというのが、何か私はちょっと矛盾を感じるというか、普通の給食会社だとか厨房とかにはかなり厳しく指摘が入るはずなんですよね。それが板橋区の学校給食だと大丈夫だというのも私としては理解ができないところですし、あとは、先ほどの食中毒の話でも、今まで起きなかったのが奇跡みたいな感じで、ある意味、この調理場を委託業者さんだとかに提供して、そこで食中毒が起きても、私は何か板橋区の責任は一部あるなというような認識でいなければいけないような状況をつくっていたということに対しては、何か見解というか、HACCPが施行されたからエアコンとかをつけようとなったのか、どういった反省をされてつけなきゃいけない、衛生上つけなきゃいけない、もちろん健康管理上もそうですけれども、そこら辺がどういう見解なのかお伺いさせてください。 ◎学務課長   元来、夏場は基本的に学校はお休みだったというような状況がございます。一方、昨年はコロナ禍で夏休みも学校を開くということになりました。また、気温がここ数年非常に高くなっています。こういう中で、今、不適合が起きていると考えています。  食材の安全管理、それから健康管理、これはどちらも当たり前のことですから、区といたしましては、なるべく早急にエアコンを整備する必要があるということで3か年の計画を立てたところでございます。昨年は大変残念ながら果たせませんでしたので、この2年に分割して何とか目標年度をきちんと間に合わせるように対応していきたいと考えているところでございます。 ○委員長   次に、元山委員、お願いいたします。 ◆元山芳行   内容を聞いて関連していこうと思ったので、思いつき質問で恐縮でありますが、せっかくですから質問させていただきたいと思いますが、公募型の入札を今回かけていますが、これの仕組みというのはちょっと理解が浅くてお話ついでに聞きたいんですが、もう普通教室には冷房が入っているじゃないですか。今回、この給食室に設置する冷房装置というのは、統一の仕様になっていて、同じ物ががんと入るということの理解でいいのか。仮に、普通教室のほうと一体で動かすようなシステムであると、そちらに、今はたしかガスだったかな、ガスで発電しているんだと思うんですけれども、そういうシステムに接続して運転をされるようになっているのかというところを確認したいと思います。 ◎教育委員会事務局副参事[施設整備担当]   まず、今回取付けをしている空調機でございますが、ガスのGHP方式というものでございます。今まで給食室にはガスが来ておりますので、ガスを優先させて設置してございます。  ここ数年かけて普通教室のほうに設置している方式というのが、リース方式の発注になるんですが、電気を選択してございます。体育館のほうも電気を多く設置しているところでございます。そういう中で、学校の中でも、例えばキュービクルの電気容量、こちらも1つ問題でございまして、全てが電気でいいのか、逆に、全てがガスでいいのかというと、災害時の復旧のこともございまして、一定部屋によって電気とガスを分けるような策を最近は取っているところでございます。  募集については、今回リース方式じゃないということで、工事を進めて、機器については全て区のものという考え方の下、入札方式を選択した、そういう事情でございます。 ◆元山芳行   非常に幼稚な質問ですが、公募型と一般競争はどういうふうに仕組みが違うんですか。 ◎教育委員会事務局副参事[施設整備担当]   入札の方式でございますが、公募型の一般競争入札方式というものを今回使っております。それ以外でいいますと、指名型というものになりまして、あらかじめ業者さんを区のほうで数を指定して募集するという方式なので、今回は、その中での一般ということで、区内業者に絞っておりますけれども、ある程度公告をして自由に応募してもらうような、そういった方式でございます。 ◆元山芳行   分かりました。 ○委員長   それでは、以上で所管事項に関する質疑を終了いたします。  以上で全ての議題が終了いたしました。よって、明日の委員会は開催いたしませんので、よろしくお願いいたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   以上をもちまして、文教児童委員会を閉会いたします。...